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うずひこ
管理人
高校生の時から35年間、映像作品を観続けている50代のVODパートナー 。VODの登場で視聴が加速し、近年は平均800時間、多い年には1,000時間を超えることも。
元・映画監督である妻との対話をヒントに、「この作品は、どんな人が楽しめるか?」を紐解きながら、あなたと作品の素敵な出会いを応援しています 。
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『佐々木、イン、マイマイン』は実話?あなたの記憶を揺さぶる内山監督の演出術【U-NEXTで配信中】

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目次

概要

「カリスマ的な友人との、かけがえのない青春時代とその喪失」。多くの人が『佐々木、イン、マイマイン』をそう評するかもしれません。しかし、この物語の本質が、もし美化された過去との「決別」を描いているとしたら?主人公・悠二の曖昧な記憶を通して語られる本作は、観る者自身の心に眠る「ヒーロー」の存在を揺さぶります。内山拓也監督の巧みな演出は、あなたを心地よいノスタルジーから引き剥がし、記憶の残酷な真実へと誘うでしょう。これは、あなたのための物語です。

作品情報

  • 公開日または配信開始日:2020年11月27日
  • ジャンル:ドラマ,青春
  • カテゴリー:映画
  • 上映時間:119分
  • 制作国:日本
  • 年齢制限:G(どなたでも視聴可能です)
  • 主な出演者:
    • 藤原季節(石井悠二)
    • 細川岳(佐々木)
    • 萩原みのり(ユキ)
    • 遊屋慎太郎(多田)
    • 木村(晋平)
    • 小西桜子(一ノ瀬灯)
    • 河合優実(苗村)
    • 井口理(吉村)
    • 鈴木卓爾(佐々木)
    • 村上虹郎(須藤)
  • 監督:内山拓也

視聴可能な主なVOD

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見どころ

時系列トリックを見破れるか?内山監督が仕掛けた記憶の迷宮

本作は、現在と過去がシームレスに交錯します。それは単なる回想シーンではありません。主人公・悠二の不安定な心象風景そのもの。監督が巧みに仕掛けた時間軸の罠に、あなたは気づくことができるでしょうか?「今」見ているのは、果たして真実か、それとも美化された記憶か。その境界線を探るスリリングな映像体験に、ぜひ挑戦してください。

主演の魂の叫び!これは演技か、それとも現実(リアル)か?

佐々木を演じた細川岳のパフォーマンスは、もはや演技の域を超えています。なぜなら、この物語は彼自身の実体験が基になっているからです。破天荒なカリスマ性の奥に隠された、どうしようもない孤独と絶望。その生々しい感情の爆発は、観る者の心を鷲掴みにして離しません。彼の魂の叫びから、あなたは目を逸らさずにいられるでしょうか。

あなたは共犯者?「佐々木コール」に隠された残酷な真実

物語の中心となる儀式「佐々木コール」。最初は無邪気な友情の証に見えるこのコールが、物語が進むにつれて、その意味を少しずつ変えていきます。それは本当に純粋な応援だったのでしょうか?それとも、無意識の期待という名のプレッシャーだったのでしょうか?友人たちの視点に立つことで、友情の美しさと残酷さという、誰もが経験するであろうテーマが突きつけられます。

評価

総合評価

佐々木、イン、マイマイン
総合評価
( 5 )
出典:journal.parco.jp

感想

うずひこ

「若き見知らぬ者たち」でその才能に衝撃を受け、内山監督のファンとしてどこか「お手並み拝見」という気持ちで本作を観始めたんです。巧みな時間軸の演出に「やはりこの監督は只者じゃない!」と唸らされ、物語に引き込まれていく中で、ふと気づいてしまいました。私の中にも「佐々木」がいた、と。過去の友人を勝手に神格化し、その輝かしい記憶を言い訳に、今の自分から目を背けていたのかもしれない。悠二が「救えなかった」という無力感と向き合う姿は、過去の自分への後悔となって、鋭く胸に突き刺さりました。あなたにとっての「佐々木」は、一体誰ですか?

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こんなあなたにおすすめ!

過去の「ヒーロー」の影に、少し疲れてしまったあなたへ

うずひこ

「あの頃は良かった」が口癖になっていませんか?本作の主人公もまた、過去の友人を神格化し、その呪縛に囚われています。彼が過去と決別し、新たな一歩を踏み出す姿は、あなたの心をそっと軽くしてくれるかもしれません。

夢と現実のギャップに、息苦しさを感じているあなたへ

うずひこ

俳優を目指すも鳴かず飛ばずの主人公が感じる、20代後半特有の焦燥感や停滞感。そのリアルな描写に、思わず今の自分を重ねてしまう人も多いはず。だからこそ、彼の再生の物語は、明日への小さな希望を与えてくれます。

自身の「痛み」を、創作の力に変えたいと願うあなたへ

うずひこ

自分の辛い経験も、いつか何かの形になるかもしれない。この映画は、主演俳優自身のリアルな体験から生まれた、まさに魂の創作物です。あなたの「痛み」が持つ可能性を信じさせてくれる、クリエイター必見の一本です。

友情の美しさと残酷さについて、深く考えたいあなたへ

うずひこ

「親友だから」という言葉の裏側を考えたことはありますか?本作は、友情のきらめきだけでなく、時に無邪気さが誰かを追い詰めてしまう危うさをも描き出します。人間関係について、改めて深く思考するきっかけになるでしょう。

ただ”泣ける”だけじゃない、ビターな映画体験を求めるあなたへ

うずひこ

鑑賞後にスッキリ爽快!というより、心に小さな棘が刺さるような、ほろ苦い余韻。そんな、安易な答えを与えてくれない映画こそが、日常を豊かにしてくれることもあります。甘いだけではない、大人のための青春映画です。

ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)

ここからは、本作をさらに深く味わいたいあなたのための特別な情報です。物語の核心に触れるネタバレと、制作の裏側を知ることができる貴重なトリビアを、余すことなくお伝えします。

実話から生まれた魂の物語:主演俳優の挑戦

この映画の圧倒的なリアリティの根幹には、これが実話に基づいているという事実があります。共同脚本家であり佐々木役を演じた細川岳さんの実際の高校時代の経験が物語のベースとなっており、佐々木には実在のモデルとなった友人がいました。
さらに驚くべきは、そのキャスティングです。当初、自身の分身である主人公・悠二役を演じることを望んでいた細川さんに対し、内山拓也監督は「物語を傍観するのではなく、その核心を体現するべきだ」と、彼の記憶の対象そのものである佐々木役を演じるよう説得。この挑戦的な役割を担うことで、細川さんは自身の過去と深く向き合うこととなり、作品に唯一無二の熱量と真正性がもたらされました。

制作の裏側:King Gnu井口理と育まれた”本物の友情”

本作の誠実な制作姿勢を象徴するのが、King Gnuの井口理さんのキャスティング秘話です。監督の友人であったにもかかわらず、彼はコネに頼ることなく、監督も知らないうちに正式な公募オーディションに応募し、実力で役を勝ち取りました。内山監督はこれを、相互のプロフェッショナルとしての敬意の表れだと感じたそうです。また、同年代のキャストが多かった撮影現場では、スクリーンに映し出されるものと同様の「本物の友情」が育まれました。特に、多田役を演じた俳優の遊屋慎太郎さんが監督に漏らした「現場で本当の友達ができた」というコメントは、映画の協力的な精神を証明する出来事として、監督の心に深く刻まれたといいます。

神話の崩壊と、友情の終わり

物語の中心となる儀式「佐々木コール」は、佐々木が裸になることで最高潮に達し、仲間たちの絆と若々しい反逆を象徴する重要なモチーフです。しかし、その裏側で物語は悲劇的な真実を少しずつ明らかにしていきます。
まず、佐々木のカリスマ的な態度の裏には、父親の不在やインスタントラーメンのカップで溢れた家に象徴される、深刻な貧困と親のネグレクトという隠された背景がありました。
そして、彼の父親が亡くなったことをきっかけに、友情は取り返しのつかないほど変化します。悲しみに暮れる佐々木が、慰めを求めるようにいつもの「佐々木コール」を要求した時、友人たちは彼の共有できない闇を前にして「無理すんなよ」と拒否。この瞬間、彼らの無邪気な関係は終わりを告げます。
時が流れ、大人になった佐々木はかつての面影もなく、パチンコで生計を立てる「パチプロ」になっていました。短い再会の中で、主人公の悠二は彼を助けることができない自身の無力感に苛まれます。やがて一本の電話が佐々木の死を告げ、友人たちは彼の荒れ果てた住まいに集います。そこでの彼らの悲しみは、友人を「救えなかった」という深い罪悪感によって、さらに増幅されることになるのです。

衝撃のラストシーン:心の中で走り続けるヒーロー

物語は、シュールでありながらもカタルシスに満ちたシークエンスで幕を閉じます。佐々木の葬儀のあと、友人たちが最後の勝利に満ちた「佐々木コール」で彼を送り出す中、霊柩車の後部ドアが開き、裸の佐々木が走り出します。
これは現実の出来事ではなく、悠二の心象風景が生み出した幻想、あるいは記憶の持つ永続的な力を表現したメタファーとして広く解釈されています。現実の友人を救えなかった悠二が、せめて記憶の中の”ヒーローとしての佐々木”だけは救い出し、永遠に自由な存在として解き放つための「別れの儀式」なのです。

まとめ:佐々木、イン、マイマインとVODでエンタメを楽しもう!

『佐々木、イン、マイマイン』は、単なるノスタルジックな青春映画ではありません。それは、あなたの記憶の扉を激しくノックし、「あなたが神格化した過去のヒーローは、本当に輝いていただけだったか?」と鋭く問いかけてくる、内山監督からの挑戦状です。

VODを使えば、いつでも好きな時に、この深く、そして少し痛みを伴う世界に没入できます。特にU-NEXTなら、本作だけでなく、あなたの知的好奇心を満たす新たな傑作にもきっと出会えるはず。さあ、次はあなたがこの世界を体験する番です。あなた自身の心の中にいる”佐々木”と向き合う旅に出てみませんか?

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うずひこ

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