概要
作品情報
- 作品名:ヴァイオレット・エヴァーガーデン
- 公開日または配信開始日:2018年1月11日
- ジャンル:ファンタジー、ドラマ
- カテゴリー:アニメ
- 話数:全13話 + OVA1話
- 制作国: 日本
- 年齢制限:16+(Netflixでの視聴制限)
- 主な声優:石川由依 (ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
- 子安武人 (クラウディア・ホッジンズ)
- 浪川大輔 (ギルベルト・ブーゲンビリア)
- 遠藤綾 (カトレア・ボードレール)
- 内山昂輝 (ベネディクト・ブルー)
- 茅原実里 (エリカ・ブラウン)
- 戸松遥 (アイリス・カナリー)
- 監督:石立太一
- 作品名:映画 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 –
- 公開日または配信開始日:2019年9月6日
- ジャンル:ファンタジー、ドラマ
- カテゴリー:アニメ映画
- 上映時間:90分
- 制作国: 日本
- 年齢制限:7+(Netflixでの視聴制限)
- 主な声優:石川由依 (ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
- 子安武人 (クラウディア・ホッジンズ)
- 浪川大輔 (ギルベルト・ブーゲンビリア)
- 遠藤綾 (カトレア・ボードレール)
- 内山昂輝 (ベネディクト・ブルー)
- 茅原実里 (エリカ・ブラウン)
- 戸松遥 (アイリス・カナリー)
- 監督:藤田春香
- 作品名:映画 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン
- 公開日または配信開始日:2020年9月18日
- ジャンル:ファンタジー、ドラマ
- カテゴリー:アニメ映画
- 上映時間:140分
- 制作国: 日本
- 年齢制限:13+(Netflixでの視聴制限)
- 主な声優:石川由依 (ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
- 子安武人 (クラウディア・ホッジンズ)
- 浪川大輔 (ギルベルト・ブーゲンビリア)
- 遠藤綾 (カトレア・ボードレール)
- 内山昂輝 (ベネディクト・ブルー)
- 茅原実里 (エリカ・ブラウン)
- 戸松遥 (アイリス・カナリー)
- 監督:石立太一
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2025年7月現在、月額料金で見放題のサービスのみを表記しています。

Netflixが独占配信権を保有している作品です。
この作品を観るなら!Netflixの魅力

この物語を心ゆくまで味わうなら、間違いなくNetflixが最適解です。なぜなら、TVシリーズ全13話はもちろん、物語を補完するOVA、そして感動の完結編である劇場版まで、関連作品のすべてを網羅しているからです。
ヴァイオレットの成長は、一つひとつのエピソードが緻密に積み重なって描かれます。この感動の軌跡を時系列に沿って一気に追いかけられるのは、賢いあなたにとって最高の視聴体験となるでしょう。Netflixを選んで、彼女の旅の始まりから終わりまで、余すことなく見届けてください。
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見どころ

京アニの魂が生んだ、息をのむ映像美
「京アニクオリティ」の真骨頂とも言える圧巻の作画は、もはやそれ自体が物語です。特に注目してほしいのが「瞳」の芝居。言葉にできないヴァイオレットの感情の揺らぎが、光の反射や僅かな潤みで表現されます。あなたはこの繊細な映像言語から、彼女の心の声を聴き取ることができるでしょうか?
「神回」はなぜ生まれたか?計算され尽くした物語
多くの人が涙した第10話。しかし、その感動は偶然の産物ではありません。アニメ版は、ヴァイオレットの成長を視聴者が共に歩めるよう、時系列に沿って物語を再構成しています。感情のなかった彼女が人間性を獲得していく過程を丁寧に見守ってきたからこそ、あの涙が私たちの心を強く揺さぶるのです。あなたはこの巧みな構成に気づくはずです。
言葉の重みを知る、手紙が紡ぐ人間賛歌
電話が普及し始めた時代を背景に、本作は「手紙」という文化の価値を問いかけます。それは単なるノスタルジーではありません。時間と手間をかけ、言葉を選び抜いて綴られる手紙は、人の心を繋ぎ、時として人生をも変える力を持つことを教えてくれます。あなたなら、大切な想いを誰に、どんな言葉で伝えますか?
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』おすすめの視聴順
視聴順は以下の順番、解説を参考にしてください。
物語の全ての始まりです。感情を持たない元兵士の少女ヴァイオレットが、戦場で離ればなれになった上官ギルベルトから告げられた「愛してる」という言葉の意味を知るため、手紙の代筆業「自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)」として働き始めます。様々な人の想いに触れ、彼女が人間性を取り戻していく過程が描かれます。
TVシリーズの第4話と第5話の間に位置するエピソードですが、TVシリーズを全て観終わった後に観るのが一般的です。オペラ歌手からの依頼を通じ、言葉の裏に隠された依頼者の真意を汲み取る、ドールとしてさらに成長するヴァイオレットの姿が描かれます。
TVシリーズの後の物語です。ヴァイオレットが良家の令嬢が通う女学園へ教育係として派遣されます。心を閉ざした令嬢イザベラと、その妹テイラーとの間に生まれる絆を、手紙を通して美しく描いた物語です。TVシリーズで成長したヴァイオレットの姿を見ることができます。
シリーズ全体の完結編です。TVシリーズ、外伝からさらに時が経ち、電話が普及し始めた時代。ドールとしてのヴァイオレットの在り方、そしてずっと探し求めてきた「愛してる」の意味への答えと、ギルベルト少佐との物語に、ついに一つの終着点が描かれます。
TVシリーズ10話迄を再構成し、編集された総集編です。TVシリーズを全話観た方はスキップ可能ですが、映画の前に物語全体を復習するのに最適です。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』徹底比較!原作小説とアニメ、二つの傑作が描く「愛してる」(クリックして展開:ネタバレ含みます)
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーション大賞で史上初めて「大賞」を受賞した暁佳奈先生の小説から始まり、世界的な人気を誇るアニメシリーズへと展開しました。
しかし、ただの「原作の映像化」という言葉では片付けられないほど、小説とアニメはそれぞれが独自の魅力と芸術性を持っています。
二つの『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がそれぞれどのように「愛してる」というテーマへ至るのか、その道のりの違いと共通点をみていきます。
揺るぎない物語の核:原作とアニメに共通する三つの柱
両作品に共通する物語の土台を確認しておきましょう。
- 探求の目的: 物語の最も強力なエンジンは、戦場で「武器」として生きてきた少女ヴァイオレットが、敬愛するギルベルト・ブーゲンビリア少佐の最後の言葉「愛してる」の意味を知るため、「自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール)」の道を歩む、という中心的な探求です。
- 二人の支柱: ヴァイオレットの旅を支える二人の男性の役割は、両媒体で一貫しています。
- ギルベルト・ブーゲンビリア: ヴァイオレットに名前と言葉を与え、人生の扉を開いた「鍵」となる人物です。
- クラウディア・ホッジンズ: ギルベルトの親友としてヴァイオレットの後見人となり、戦後の社会へ繋ぐ「架け橋」としての役割を担います。
- 普遍的なテーマ: 手紙が時間や距離を超えて人々の心を繋ぎ、傷を癒やす力を持つこと。そして、感情を持たなかったヴァイオレットが、様々な愛に触れて一人の人間として成長していく「癒やし」の旅が、共通のテーマとして描かれています。
物語の体験はまるで違う!原作の「神話」とアニメの「成長物語」
原作とアニメの最も決定的な違いは、その物語構造にあります。
原作小説:断片的な「伝説」のアンソロジー
原作小説、特に上・下巻は、時系列が前後する短編のオムニバス形式で語られます。読者は物語の序盤から、すでに熟練した伝説的な自動手記人形としてのヴァイオレットに出会います。彼女の過去や傷ついた内面は、パズルのピースをはめるように、断片的な回想を通じて少しずつ明かされていく構成です。これは、ヴァイオレットという存在に「神話性」を与える手法と言えるでしょう。
アニメ:直線的な「成長」の物語(ビルドゥングスロマン)
一方、石立太一監督と脚本家の吉田玲子氏が手掛けたアニメ版は、物語を時系列に沿った直線的な成長物語(ビルドゥングスロマン)として再構築しました。視聴者は、心を閉ざし「人形」のようだった初期の状態から、ヴァイオレットが一歩ずつ社会や仕事を学び、感情を獲得していく過程を共に歩みます。このストレートな描き方は、彼女の微細な変化を視聴者自身の喜びのように感じさせ、より感情移入しやすい物語体験を生み出しています。
アニメで生まれた新しい絆:再創造された登場人物たち
物語構造の変更に伴い、アニメではキャラクターの役割にも大きな変更が加えられました。
- アニメオリジナルの同僚たち: C.H.郵便社で働くエリカ・ブラウンとアイリス・カナリーは、原作には登場しないアニメオリジナルのキャラクターです。彼女たちは、ヴァイオレットの初期の非人間的な部分と対比される存在として、また共に悩み成長する仲間として、ヴァイオレットが人間性を学ぶための重要な役割を担っています。
- 変更された関係性:
- ベネディクト・ブルー: 原作で強く示唆された「ヴァイオレットの生き別れの兄」という可能性や、カトレアとの恋愛関係はアニメでは削除されました。
- カトレア・ボードレール: 原作の快活な性格から、アニメではより成熟し、感情的に賢明な先輩ドールへと変更されています。
- アニメ化されなかった物語: 原作には、孤島の少女を救う「半神と自動手記人形」や、死刑囚と対話する「囚人と自動手記人形」など、アニメでは描かれなかったエピソードも存在します。
なぜあの話が”神回”に?エピソード再構成の妙
アニメは原作のエピソードを巧みに再構成し、感情的な効果を最大化しています。
その最たる例が、アン・マグノリアとその母の物語を描いたTVシリーズ第10話です。原作では比較的早い段階に置かれたこのエピソードを、アニメはシリーズ終盤に配置しました。これにより、ヴァイオレットの成長を見守ってきた視聴者にとって、彼女が初めて流す涙は、人間性を取り戻した証として、より深く心を打つクライマックスとなったのです。
また、ドール育成学校を描いた第3話のようなアニメオリジナルエピソードは、ヴァイオレットの「学び」の過程を具体的に見せるために創作され、彼女の成長をより分かりやすくしています。
物語の結末を分ける最大の選択:ギルベルト少佐の運命
原作とアニメで最も重大な相違点は、ギルベルト少佐の運命の描き方です。
- 原作の結末: 小説(下巻)では、ヴァイオレットとギルベルトは列車強奪事件の最中に劇的に再会を果たし、物語本編は完結します。
- アニメの結末: アニメはTVシリーズの終わりでギルベルトの運命を「戦闘中行方不明(MIA)」として曖昧にし、この未解決の喪失感を完結編である劇場版の最大のテーマとしました。
この変更により、「再会」の意味も大きく異なっています。劇場版の再会は、単なるプロットの解決ではありません。ヴァイオレットを兵器にしてしまった罪悪感から隠遁生活を送るギルベルトを、感情的に成熟したヴァイオレットが今度は「救う」側になることで、彼女の成長物語を見事に完結させているのです。
散文から映像詩へ:京都アニメーションが加えた魔法
京都アニメーションは、アニメーションという媒体の強みを最大限に活かし、原作の散文を美しい映像詩へと昇華させました。
- 感情の視覚化: 原作が文章で綴る内面描写を、アニメは光や揺らぎまで表現する「瞳の芝居」や、彼女の過去の象徴である「義手の表現」といった豊かな視覚言語で描き出しています。
- 新しいテーマ「手紙と電話」: 劇場版では、原作にはない「電話の台頭」という要素が加えられました。これにより、即時性の電話と永続性の手紙を対比させ、「繋がることを求める人間の根源的な欲求」というテーマに、さらなる深みと現代性を与えています。
結論:二つの道、一つの魂
原作小説とアニメは、構造や結末に大きな違いはあれど、決して対立するものではないことが分かります。
- 原作小説は、伝説的な人物像を深く文学的に探求する体験。
- アニメは、魂が生まれる過程を感情的に追体験する、普遍的な共感を呼ぶ旅。
これらは相互に補完しあう二つの傑作であり、それぞれが独自の方法で「愛してる」という問いに見事に答えています。どちらか一方に触れた方は、もう一方を体験することで、きっと『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の世界をさらに深く味わうことができるでしょう。
評価
総合評価
出典:netflix.comヴァイオレット・エヴァーガーデン
感想

最初にこの作品に触れた時、正直に言えば、あまりに美しい映像にただただ圧倒されました。「これは綺麗なだけのアニメなのかな?」と。しかし、物語が進むにつれて、その考えは全くの間違いだったと気づかされます。
この物語の本質は、戦争の「道具」として生きてきた少女が、心に「火傷」を負いながらも、一つずつ感情を学び、「人間」になっていく壮絶な記録です。彼女が手紙の代筆を通して出会う人々の様々な愛の形。それは、私たち自身の人生にも重なる普遍的な輝きと痛みを持っています。特に、自らが過去に奪った命の重さと向き合うシーンは、胸が熱くなります。
これは、単なるお涙頂戴の物語ではありません。人が人を想うことの崇高さと、その裏側にあるエゴや罪をも描き切った、誠実な「人間讃歌」です。あなたなら、この物語から何を感じ取るでしょうか?
こんなあなたにおすすめ!

この作品は、以下のような知的好奇心を持つあなたにこそ、深く刺さるはずです。
映像表現の極致を体感したいあなたへ

光、水、そして瞳の揺らめき。言葉以上に感情を語る「絵の力」を信じるあなたのための作品です。
言葉の重みと美しさを再発見したいあなたへ

手紙や活版印刷のインクの匂いに心惹かれる、古き良き文化を愛するあなたの感性を刺激します。
「プロフェッショナリズム」に魂が震えるあなたへ

依頼人の心を汲み取り、最高の形で言葉を紡ぐ。そんな「言葉を預かる」専門家の仕事ぶりに、きっと魅了されるでしょう。
緻密に構築された世界観に浸りたいあなたへ

第一次大戦後のヨーロッパを思わせる舞台設定、スチームパンクの香り漂う義手やタイプライター。細部までこだわり抜かれた世界があなたを待っています。
人が「成長」する過程そのものを見届けたいあなたへ

不器用な少女が、傷つき、学び、立ち上がっていく。その一つひとつのステップを、我がことのように喜び、応援したくなる、そんな温かい心を持つあなたに。
ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)
聖地巡礼 – 物語の舞台となった現実の場所
作品の魅力の一つである美しい風景は、現実の場所をモデルにしており、ファンの「聖地巡礼」の対象となっています。
- ライデン(首都): 名前の由来はオランダの都市ですが、街の地形はイタリアのジェノヴァがモデルです。
- C.H.郵便社: ヴァイオレットが働く郵便社は、日本の京都文化博物館がモデルになっています。
- エカルテ島: 劇場版でギルベルトが隠遁生活を送っていた島は、ギリシャのフォレガンドロス島がモデルとされています。
- その他の舞台: 敵国ガルダリクはドイツのハイデルベルク、外伝の女学校は同国のコッヘム城がモデルです。
物語を彩る象徴的なモチーフ
作中には、物語に深みを与える象徴的なアイテムや設定が散りばめられています。
- 花の名前: 原作者によると、登場人物の名前の多くは花に由来しており、それぞれのキャラクターが花言葉にちなんだ意味を帯びています。
- エメラルドのブローチ: ギルベルトの瞳の色をしたこのブローチは、二人の絆の象徴であると同時に、ヴァイオレット自身の人間性の象徴でもあります。彼女の感情の揺らぎを映し出すバロメーターのような役割を果たしています。
- 手紙と電話: 手紙は、時間を超えて想いを届ける深いコミュニケーションの手段として描かれています。一方、新技術である電話は、ドールの仕事を脅かす即時性の象徴です。劇場版では、どちらが優れているかではなく、伝えたいという「意志」こそが重要だと示されました。
「ネットフリックス・ジェイル」とは?ファンの熱意が生んだ言葉
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、ファンの間で「ネットフリックス・ジェイル(Netflixの牢獄)」という言葉が広まるきっかけとなった作品の一つです。
背景: この配信遅延は、熱心なファンにとってはもどかしいものでした。しかし、これはNetflixの意図的な戦略でもありました。binge-watching(一気見)に慣れた世界の主流視聴者にアピールすると同時に、数十言語の高品質な字幕や吹替を準備する時間を確保する目的があったと分析されています。
意味: これは、日本の放送から数時間で最新話が配信される「サイマル配信」と異なり、Netflixが日本でのシーズン放送が全て終了するまでエピソードを保持し、その後、全世界で全話一括配信するモデルを指す俗語です。
まとめ:ヴァイオレット・エヴァーガーデンとVODでエンタメを楽しもう!
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、ただ映像が美しいだけの作品ではありません。それは、一人の少女の魂の成長を、息をのむほどの緻密さと誠実さで描ききった、類い稀なる「人間賛歌」です。
この物語は、あなたの心にも忘れられない、美しくも切ない「火傷」のような跡を残すかもしれません。でもそれこそが、誰かを想い、「愛」を知るということの証なのです。
さあ、次はあなたがこの世界を体験する番です。Netflixで、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの旅の全てを見届けてください。
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