HBOドラマ『シンパサイザー』の概要や感想を詳しく解説。ベトナム戦争末期を舞台にしたスパイスリラーで、豪華キャストと監督が魅力。ロバート・ダウニー・Jr.の演技や印象的なセリフを紹介。視聴者の評価や見どころをチェック!シンパサイザーの意味やあらすじも掲載。シンパサイザー:共産主義運動などをかげで支持、後援する人。
印象的なセリフ『戦争は2回起こる。1回目は戦場で、2回目は記憶の中で』
HBOドラマ『シンパサイザー』について
概要
「シンパサイザー」は、ベトナム系アメリカ人作家ヴィエト・タン・ウェンの同名スパイ小説を原作とした、ベトナム戦争末期を舞台にしたスパイスリラーです。
共産主義者のスパイとして活動する主人公の苦闘と、亡命者としてのロサンゼルスでの新生活を描いた作品です。ロバート・ダウニー・Jr.が5つのキャラクターを演じ分ける演技力の高さや、パク・チャヌク監督の参加など、豪華なキャスト&スタッフが魅力的です。
ベトナム戦争の歴史的背景と、スパイの視点から描かれる複雑な人間模様が、視聴者を虜にすること間違いなしです。💥
作品情報
- 公開日または配信開始日:2024年7月12日
- ジャンル:ヒューマン
- カテゴリー:ドラマ
- 上演時間:52-60分(全7話)
- 制作国:アメリカ合衆国
- 年齢制限:R15+
- 主演:ホア・スアンデ(大尉)、ロバート・ダウニー・Jr(5役)
- 監督:パク・チャヌク(作品:JSA、オールドボーイ)
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2024/8現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。
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皆さんのコメントまとめ
視聴者からは、
「頭を使わされる複雑な物語」
「主人公の矛盾や曖昧さが中心」
「ベトナム戦争の歴史的背景が興味深い」といった好評価が寄せられています。
一方で、「ゆっくりと展開するため集中力が必要」
「政治的な側面が強く、娯楽性に欠ける」といった意見もあります。
全体として、深い内容と高い演技力が評価されており、ベトナム戦争の歴史を背景にしたスパイドラマとして、熱心なファンを持っているようです。
まとめ
うずひこの評価
イメージ画像シンパサイザー
感想
HBOドラマ『シンパサイザー』についての感想を書いています。
2016年のピューリッツァー賞フィクション部門受賞を始め、エドガー賞など数多くの受賞歴を持つヴィエット・タン・グエン氏による小説を原作とするHBOオリジナルドラマです。
ベトナム戦争末期、ベトナム南部の都市サイゴンが北ベトナムの侵攻により陥落するところから物語は始まります。北ベトナムのスパイとして南ベトナムで諜報活動を続ける大尉(ホア・スアンデ)。彼は将軍と共にアメリカへの亡命を強いられます。
ネタバレ!
ロバート・ダウニー・Jrのキャラクター
ネット上では4キャラクターと目にすることがありますが、実際には5人のキャラクターを演じています。
- CIAエージェント:クロード
- 大学院教授:ハマー
- 下院議員:ゴッドウィン
- 映画監督:ダミアノス
- 大尉の父で司祭
パク・チャヌク監督曰く、彼らは帝国主義者の象徴であり、共通する部分が多いと、この演じ分けのアイデアを説明しています。また、ロバート・ダウニー・Jr.は役を演じ分けるため、撮影中はずっと丸刈りで撮影現場に向かっていたことを語っています。
あらすじ
1975年、サイゴン陥落前に南ベトナム警察官として北ベトナムのスパイだった「大尉」は、CIAエージェントのクロードと共に重要な情報を持つ女性の拷問を目撃します。サイゴンが混乱に陥る中、大尉は友人ボンとその家族を救おうとしますが失敗し、ボンの妻子は死亡します。大尉とボンはアメリカに逃れ、フォートチャフィーからロサンゼルスへ移住。大尉はハマー教授の秘書ソフィアと関係を持ちます。後に大尉はオアーン少佐をモグラと疑い、彼を殺害しますが、クロードにその事実を報告すると、クロードはそれを無視します。大尉は映画「ハムレット」の制作に関わりますが、撮影中に重傷を負います。その後、大尉はジェネラルの秘密作戦に加わり、ベトナムに戻りますが捕えられ、再教育キャンプで過酷な拷問を受けます。最終的に、大尉はボンと共に再びベトナムを脱出します。
寸評
あまり語られることのなかったベトナム戦争後の顛末を、北ベトナムのスパイの目から描いています。南ベトナムを支援するCIAエージェント、ベトナムを研究している教授、ベトナムを題材にした映画を撮る映画監督、ベトナム人票獲得に奔走する議員。彼らの言動から語られるベトナムという国と、語り部である大尉を含めた他者が見るベトナムを通じて、私たちは何をすべきかを問われているという意見もありますが、エンターテインメントとしては、少々固いテーマであるがゆえに楽しみどころが見当たりません。歴史的解釈を検証するには材料が乏しく、どっちつかずの作品になってしまったという印象があります。「オールドボーイ」で見られるようなエンターテインメント要素を楽しみたかった。
大尉のキャラクターが非常に魅力的で、抑圧された環境での生活であっても、非常に明るい気持ちで見ることができるドラマです。ロバート・ダウニー・Jr.も彼らしい演技を存分に発揮しています。
「パク・チャヌク×ロバート・ダウニー・Jr.」この言葉にシンパシーを感じる方はぜひご覧ください。
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