概要
作品情報
- シーズン1
- 公開日または配信開始日:2023年1月16日
- ジャンル:サバイバル, ホラー, アクション, ドラマ
- カテゴリー:ドラマ
- 上映時間:全9話
- 制作国:アメリカ合衆国
- 年齢制限:R15+
- 出演者:ペドロ・パスカル(ジョエル)
- ベラ・ラムジー(エリー)
- ガブリエル・ルナ(トミー)
- アナ・トーヴ(テス)
- ニコ・パーカー(サラ)
- マレー・バートレット(フランク)
- ニック・オファーマン(ビル)
- メラニー・リンスキー(キャスリーン)
- ストーム・リード(ライリー)
- マール・ダンドリッジ(マーリーン)
- 監督:クレイグ・メイジン, ニール・ドラッグマン, ピーター・ホアー, ジェレミー・ウェッブ, ヤスミラ・ジュバニッチ, リザ・ジョンソン, アリ・アッバシ
- シーズン2
- 公開日または配信開始日:2025年4月14日
- ジャンル:サバイバル, ホラー, アクション, ドラマ
- カテゴリー:ドラマ
- 上映時間:全7話
- 制作国:アメリカ合衆国
- 年齢制限:R15+
- 出演者:ペドロ・パスカル(ジョエル)
- ベラ・ラムジー(エリー)
- ガブリエル・ルナ(トミー)
- ケイトリン・デヴァー(アビー)
- イザベラ・メルセード(ディーナ)
- ヤング・マジノ(ジェシー)
- ルティナ・ウェスリー(マリア)
- ジェフリー・ライト(アイザック)
- 監督:クレイグ・メイジン, ニール・ドラッグマン, マーク・マイロッド, ピーター・ホアー, ケイト・ヘロン
「ホラー映画はちょっと苦手…」という方も多いのではないでしょうか?でも、そのイメージは少し古いかもしれません!最近は、ただ怖いだけのスプラッターやジャンプスケアだけでなく、作家性が光る独創的な作品もたくさん登場しているんですよ。「それなら、ちょっと気になるかも」と感じた方は、ぜひ以下の記事をのぞいてみてください。
▶ただ怖いだけじゃない!おすすめホラー映画15選
視聴可能な主なVOD
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見どころ

あなたは、この「疑似親子」の絆をどう裁くか?
愛娘を失い心を閉ざしたジョエルと、孤独な少女エリー。単なる「運び屋」と「荷物」だった二人が、旅を通じて唯一無二の存在へ。ジョエルがエリーに亡き娘を重ね、父性を再生させていく過程は涙なしには見られません。しかし、その愛の行き着く先が、果たして許されるものなのか。あなた自身の倫理観が試されます。
あなたは、この「人間の本性」に直面できるか?
この世界で最も恐ろしいのは、感染者ではありません。軍の圧政、非情な反乱グループ、そして生きるために他者を搾取する人々。文明崩壊後の世界で剥き出しになる人間の善性と醜悪さ。そのあまりにリアルな描写は、あなたに「もし自分がこの状況に置かれたら?」という問いを突きつけ、目を背けたくなるかもしれません。
あなたは、この「究極の選択」に答えを出せるか?
物語の終盤、ジョエルは「全人類の未来」と「たった一人の少女の命」を天秤にかけることを強いられます。彼が下した決断は、愛か、それとも身勝手なエゴか。単純な善悪では決して割り切れないこの問いは、視聴後もあなたの心に深く残り、長く考えさせることになるでしょう。
あなたなら、どんな”決断”を下しますか?
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原作ゲームとの比較:同じ魂、異なる器
ドラマ『THE LAST OF US』は、原作ゲームへの深いリスペクトと、ドラマならではの大胆な再構築が見事に融合した作品です。ゲームをプレイした方も、ドラマが初見の方も、両作品がどのように響き合っているかを知れば、物語をさらに深く味わえるはずです。
ここでは「何が同じで、何が違うのか?」をテーマに、両者の特徴を比較してみましょう。
守り抜かれた魂:原作への忠実なリスペクト(共通点)
比較項目 | 内容 |
物語の骨格 | 娘を失ったジョエルと、世界の希望を背負う少女エリーが出会い、荒廃したアメリカを横断する…という物語の根幹は、完全に一致しています。二人の間に「疑似親子」の絆が芽生えていく感情の旅路も、驚くほど丁寧に描かれています。 |
象徴的シーン | ゲームプレイヤーの記憶に焼き付いている多くの象徴的なシーン(サラからの腕時計、ヘンリーとサムの悲劇など)が、カメラアングルを含めて忠実に再現されています。原作ファンなら「あのシーンだ!」と声を上げたくなること間違いなしです。 |
世界の雰囲気 | 文明が崩壊し、自然に侵食された退廃的な世界のビジュアルや、感染者(クリッカーなど)の恐怖、そして人間同士の疑心暗鬼が渦巻く息苦しい雰囲気は、ゲームの世界観そのものです。 |
日本語吹替 | 日本のファンにとって特に嬉しいのが、日本語吹替版の主要キャストがゲーム版と同じ声優陣(ジョエル:山寺宏一、エリー:潘めぐみ)である点。これにより、キャラクターのイメージを損なうことなく物語に没入できます。 |
ドラマならではの再構築:新たな視点と深み(相違点)
比較項目 | ゲーム版の描写 | ドラマ版の描写と改変 |
物語の視点 | プレイヤーは常にジョエルかエリーの視点に固定され、彼らと共に世界を体験し、謎に直面します。 | 視聴者はより「神の視点」に近い位置から物語を観ます。パンデミック発生の起源が科学者の視点から描かれたり、敵対勢力のリーダーの内面が描かれたりと、世界を多角的に理解できるようになっています。 |
ビルとフランク | 孤独で人間不信のビルと出会います。彼の元パートナー、フランクは既に故人で、二人の関係は遺書などを通じて断片的に暗示されるのみです。 | 第3話を丸ごと使い、二人の出会いから最期までを描く、一つの完結したラブストーリーに再構築。原作の悲劇的なエピソードが、絶望の世界における「愛と救い」を象徴する物語へと昇華されています。 |
戦闘と暴力 | ゲームという性質上、プレイヤーは生き残るために数多くの敵(感染者や人間)と戦うことになります。 | 戦闘シーンの頻度は大幅に削減。その代わり、一つ一つの暴力行為がキャラクターに与える心理的なダメージ(ジョエルのPTSDなど)が深く描かれ、暴力の「重み」がより強調されています。 |
ゲーム的要素 | アイテムを探して工作したり、障害物を越えるためのパズル(例:エリーを渡すための板探し)といった、ゲーム特有の要素が多く含まれます。 | これらのゲーム的なパズル要素は排除され、その時間はキャラクター同士の会話や心情描写に充てられています。物語としてのテンポを重視した、媒体に合わせた最適な判断と言えるでしょう。 |
結論:どちらも体験すべき二つの傑作
結局のところ、「どちらが優れているか」という問いは意味を成しません。
ゲームが、プレイヤー自身が当事者となる「体験」の傑作であるならば、ドラマは、キャラクターの心理や世界の背景を深く味わう「思索」の傑作です。
両者は互いを補完し合う関係にあります。片方しか知らないのであれば、もう一方に触れることで、『THE LAST OF US』という物語の世界は、より立体的に、より悲しく、そしてより美しくあなたの心に迫ってくるはずです。


評価
総合評価
出典:warnerbros.co.jpTHE LAST OF US
感想

原作ゲームからのファンとして、まず驚かされたのはその圧倒的な再現性でした。物語の重要なシーンが、カメラアングルや台詞に至るまで忠実に映像化されていて、まるで自分の記憶を追体験しているような不思議な高揚感を覚えました。これは嬉しい裏切りでしたね。
正直に言うと、発表当初はエリー役のベラ・ラムジーのキャスティングに少しだけ違和感を感じていた一人です。しかし、物語が進むにつれて、彼女の生意気さの中に潜む脆さや、時折見せる少女らしい表情が、ゲームの中のエリーが持つ魂そのものであることに気づかされます。
このドラマは、単なるゲームの実写化という枠を遥かに超えています。原作の骨格はそのままに、より深く、より痛切に「愛とは何か」を問いかけてくる。さすがはHBOと唸らされる、問答無用の完成度でした。あなたはこの物語を見て、何を感じるでしょうか。
こんなあなたにおすすめ!

文明崩壊後の「社会の再構築」というテーマに知的好奇心を刺激されるあなたへ。

単なるサバイバルではなく、新たな秩序やコミュニティが生まれる過程のリアルな描写は必見です。
「守るべき者のために人はどこまで変われるか」という問いに心を揺さぶられたいあなたへ。

ジョエルの変貌を通じて、愛の持つ力と危うさの両面を深く考えさせられます。
美しい廃墟や自然の風景に「ポストアポカリプス的な詩情」を感じるあなたへ。

文明が朽ち果て、自然が世界を取り戻していく映像美は、恐ろしくもどこか荘厳です。
完璧に練られた脚本と緻密な伏線回収に「知的な快感」を覚えたいあなたへ。

何気ない会話やアイテムが、後の展開に大きな意味を持つ構成の見事さに舌を巻くはずです。
単なる娯楽では終わらない、「自分の価値観を問われる」ような重厚な物語を求めるあなたへ。

視聴後、きっと誰かとこの物語について深く語り合いたくなります。
ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)
ドラマオリジナルの展開と新たな敵
ドラマ版では、ジョエルが殺害されるのとほぼ同時に、彼らが暮らすジャクソンのコミュニティが大規模な感染者の群れに襲撃されるという、オリジナルのシークエンスが描かれます。これにより、個人的な悲劇とコミュニティの存亡の危機が同時に進行し、物語に更なる緊迫感を与えます。また、エリーが足を踏み入れるシアトルは、アビーが所属する民兵組織「W.L.F.」と、彼らと縄張り争いを繰り広げる狂信的なカルト教団「セラファイト」という、二つの敵対勢力が支配する危険地帯。エリーはこの二つの組織の抗争にも巻き込まれていきます。
シーズンを締めくくる衝撃的なクリフハンガー
シーズン2の最終話は、アビーがエリーたちの拠点である劇場を襲撃する場面でクライマックスを迎えます。アビーはエリーの仲間を殺害・負傷させ、エリーに銃口を向けたところでシーズンは終了。エリーの安否は不明なまま、物語の視点がアビーに移ることを示唆する形で幕を閉じるという、まさに悪夢のようなクリフハンガーが待っています。
豪華な新キャストとゲームからの続投
物語のもう一人の主人公アビー役には、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で高い評価を得たケイトリン・デヴァーが起用されました。さらに、エリーのパートナーとなるディーナ役をイザベラ・メルセド、ジェシー役をヤング・マジーノが演じます。また、ゲーム版でW.L.F.のリーダー、アイザックの声を担当したジェフリー・ライトが、ドラマ版でも同役で出演を果たすことも決まっており、ファンには嬉しいサプライズとなっています。
物語に深みを与えるドラマオリジナルキャラクター
シーズン2には、ゲームには登場しないドラマオリジナルのキャラクターが複数追加されます。中でも重要なのが、ジョエルのセラピストであるゲイル(演:キャサリン・オハラ)です。シーズン1のラストでついた嘘以来、エリーとの関係に苦悩するジョエルの内面が、彼女とのカウンセリングを通じて深く描かれます。このキャラクターは、実はシーズン1の脚本段階で存在していましたが、尺の都合でカットされたという経緯があり、満を持しての登場となります。
複数シーズンにわたる壮大な物語構成
原作ゲーム『The Last of Us Part II』は非常に長大で複雑な物語であるため、ドラマ版ではその内容を複数のシーズンに分割して描くことが明かされています。シーズン2は全7話とシーズン1より短く、原作の前半部分までを描くとのこと。制作者は、物語を完全に映像化するためにシーズン3、さらにはシーズン4まで続く可能性を示唆しており、この壮大な物語をじっくりと描き切る覚悟がうかがえます。
過酷な撮影の裏側とキャストのこだわり
作中に登場する巨大な感染者「ブローター」を演じたスタントマンは、撮影で本物の火炎放射器を十数回も浴びせられるという、想像を絶するスタントに挑みました。また、エリーが履いているコンバースのスニーカーに描かれた落書きは、エリー役のベラ・ラムジー自身が「Everything will be fucking okay.(すべてクソうまくいく)」というメッセージの頭文字をデザインしたもの。こうした細部に、キャストやスタッフの作品への情熱が込められています。
ゲームから意図的に変更されたキャラクター描写
ドラマ版では、キャラクターの感情をより深く掘り下げるため、ゲームからいくつかの重要な変更が加えられています。例えば、ディーナの妊娠が発覚した際、ゲーム版のエリーは彼女を突き放すような態度を取りますが、ドラマ版では喜びを見せます。また、エリーがアビーの仲間であるメルを殺害してしまうシーンでは、ドラマ版ではメルが妊娠していることがその場で発覚し、死の間際にエリーに赤ちゃんを取り出すよう懇願するという、より悲劇的で、エリーの心に深い傷を残す展開が追加されています。
まとめ:THE LAST OF USとVODでエンタメを楽しもう!
『THE LAST OF US』は、単なるゲームの実写化ドラマではありません。それは、愛、憎しみ、正義、そしてエゴという、人間の根源的なテーマを私たちに突きつける、一つの「文学」です。この物語が投げかける問いに、あなたはどう答えますか?その答えは、あなた自身の生き方や価値観を映し出す鏡となるかもしれません。
幸いなことに、私たちはU-NEXTという素晴らしいサービスを通じて、この傑作にいつでも好きな時に触れることができます。VODは、もはや単なる暇つぶしではありません。人生を豊かにし、新たな視点を与えてくれる最高のパートナーです。
さあ、次はあなたがこの過酷で美しい世界を体験する番です。ジョエルとエリーの旅路が、あなたの心に何を残すのか、ぜひその目で見届けてください。
最高の物語が、あなたの人生を豊かにする。
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