映画『TAR/ター』は芸術か、それとも狂気か?ケイト・ブランシェットが演じる天才指揮者の孤独と葛藤を深堀り。音楽と人間の心理が複雑に絡み合う衝撃作。
印象的なセリフ『パパは、世界一綺麗だと思う』
映画『TAR / ター』について
概要
2023年アカデミー賞6部門ノミネート。16年ぶりのタッグを組むケイト・ブランシェットとトッド・フィールド。天才指揮者の華麗なる転落と謎の女性の影。ケイト・ブランシェットのダンディズムが私たちを魅了する。
作品情報
- 公開日または配信開始日:2023年5月12日
- ジャンル:ヒューマン、サスペンス
- カテゴリー:映画
- 上演時間:158分
- 制作国:アメリカ
- 年齢制限:16+
- 主演:ケイト・ブランシェット(リディア・ター)
- 監督:トッド・フィールド監督(代表作:リトル・チルドレン)
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2024/12現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。
Amazon Prime Videoでの見放題が終了し、Netflixで見放題が始まりました。
皆さんのコメントまとめ
良いコメント
ケイト・ブランシェットの圧倒的な演技力に魅了されたという声が多く、特に複雑な心理描写は見事と評価されています。
音楽とドラマが見事に融合しており、音楽好きにとっても満足度の高い作品だと評価されています。
芸術、権力、人間の深淵などを描いたテーマの深さに感銘を受けたという声も多数見られました。
悪いコメント
物語が難解で、理解しづらいという意見が見られます。
長尺であるため、途中で集中力が途切れてしまうという声も。
主人公の行動に共感できない、または理解できないという意見も散見されます。
ケイト・ブランシェットの圧倒的な演技力と音楽の美しさが光る一方で、物語の難解さや長尺さが評価を分ける作品。芸術、権力、人間の深淵を描いたテーマは多くの観客を魅了するが、理解しづらい部分も。音楽好きや芸術作品に興味のある方には特におすすめ。
まとめ
うずひこの評価
イメージ画TAR / ター
感想
映画『TAR / ター』についての感想を書いています。
2022年ヴェネツィア国際映画祭、2023年アカデミー賞ともに数多くの部門でノミネートを獲得した「TAR / ター」。トッド・フィールド監督とケイト・ブランシェットさんのコンビで16年振りの新作です。
出演者はオーストラリア、ドイツ、フランス、イギリス、スウェーデンと多国籍で、その演技力が映画に緊張感を与えています。
ベルリン・フィルの女性初の首席指揮者となったリディア・ター。天才的な才能と圧倒的なカリスマで音楽界の頂点に君臨する彼女。しかし、その華やかな成功の裏側では、マーラーの交響曲の演奏や新作作曲のプレッシャーに苦悩し、次第に精神的なバランスを崩していく。ある日、かつての教え子の訃報をきっかけに、彼女の過去が徐々に暴かれていく。完璧に見えた彼女の脆さが浮かび上がり、観る者をハラハラとさせ、同時に芸術と人間の深淵を問いかける物語が幕を開ける。
ネタバレ(クリックで展開)
映し出されたもの
1:57:58秒辺りの映像です。頻繁に寝室のシーンが描かれていますが、かつて性的対象としていた「クリスタ」が自殺してしまい、「フランチェスカ」の抜擢も見送られた後、最後の寝室シーンが映し出されます。叫ぶ「ペトラ」の元へ向かう「TAR」。写し出されているのは「クリスタ」なのでしょうか。
ぜひ、ご自身でご確認下さい。
音楽が物語を引き立て、視聴者を映像の世界に引き込む映画「TAR / ター」。
開始30分の会話劇で予想外の展開に、理解が追いつかないほど。時を大きく動かす場面変化、そして数分間で数年の歳月が詰まったラストシーンは驚きの連続。
全てを手に入れた主人公「TAR」の栄光がゆっくりと剥がれていく様子は見ごたえがあり、隠れた映像や、何度も見て理解を深める要素が散りばめられています。娘から「パパは、世界一綺麗だと思う」と言われた時の「TAR」の安堵の笑みは、純真な理解者を実感しているようです。
解釈は視聴者次第ですが、ケイト・ブランシェットの演技は見逃せません。ぜひ、皆さんの感想を聞かせてください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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