「シャイロックの子供たち」の映画概要、感想、ネタバレ、原作・ドラマとの違い、考察を詳しく解説。阿部サダヲ主演のサスペンス映画の魅力を徹底分析し、印象的なセリフや視聴可能なVOD情報も紹介。映画の真相に迫る読み応えある内容をお届けします。
印象的なセリフ『やられたら倍返しってな!』
『シャイロックの子供たち』について
概要
この映画は、人気作家・池井戸潤の同名小説を原作とし、阿部サダヲ主演で贈る完全オリジナルストーリーです。
東京第一銀行の小さな支店を舞台に、現金紛失事件に端を発した巨額不正融資の真相に迫る物語です。小説やドラマとは異なる独自のキャラクターが登場し、予想外の展開が待っています。
銀行員たちの個性豊かな人間模様と、事件の真相に迫る緊迫感が魅力的な作品です。🎥💕
作品情報
- 公開日または配信開始日:2023年2月17日
- ジャンル:サスペンス、ヒューマン
- カテゴリー:映画
- 上演時間:122分
- 制作国:日本
- 年齢制限:G(どなたでも視聴可能です)
- 主演:阿部サダヲさん(西木雅博)
- 監督:本木克英監督(作品:鴨川ホルモー、釣りバカ日誌、超高速!参勤交代、空飛ぶタイヤ等)
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2024/8現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。
ぼくはプライムビデオで観ました
皆さんのコメントまとめ
良いコメント
🙂 「池井戸潤さんらしい作品」「『倍返しだー!』を彷彿とさせるシーンもあり」と、原作者の手腕と映画の面白さが評価されています。
🙂 「誘惑と欲と人間不審。映画としては完璧な筋書き」と、ストーリーの構成力が高く評価されています。
🙂 「面白い!銀行で起こる様々な事件を解決し、ラストの倍返しがメッチャ痛快な作品」と、エンターテイメント性が高く評価されています。
悪いコメント
😕 「ストーリーはまぁまぁ無茶苦茶。誰も彼も不正しまくりだし、証拠を拾っても上司に報告しないとか、組織としてのガバナンスも倫理観も足りなさすぎる」と、ストーリーの現実離れを指摘する意見もあります。
😕 「もちろんフィクションだから許容範囲だが、現実の銀行業界の実態を考えると、ちょっと引っかかる」と、現実との乖離を懸念する意見もあります。
総じて、「シャイロックの子供たち」は原作の魅力を活かした面白い作品として高く評価されていますが、一部では現実離れしたストーリー展開に対する指摘もあります。
まとめ
うずひこの評価
イメージ画像シャイロックの子供たち
感想
『シャイロックの子供たち』についての感想を書いています。
2006年に刊行された池井戸潤さん原作の小説「シャイロックの子供たち」を、池井戸潤さん自らが「ツバキミチオ」と変名して脚本を書き上げた映画版。同小説は2022年にはWOWOWオリジナルドラマとしてもドラマ化されています。
物語は、ある銀行員が不正に支店のお金を持ち出し馬券を購入し、大金を手にするところから始まります。しかし、そのお金を返却する際に別の行員に見られてしまいます。数年後、同じ銀行の支店で不正融資の発覚を恐れ、支店のお金を不正に持ち出す事件が発生しますが、上層部はその事実を「見つかった」ともみ消してしまいます。この事件をきっかけに、人間の底知れない欲望が浮き彫りになっていきます。
ネタバレ!
倍返し
池井戸潤さんの作品と言えば「半沢直樹」。中でも「倍返しだ!」のフレーズは流行語大賞にも輝いた名文句です。「シャイロックの子供たち」の主人公西木も劇中で「やられたら倍返しってな!」と遠慮がちにボソッとこぼします。このせりふには、西木を演じた阿部サダヲさんも驚いたようで、以下のようなコメントを残しています。
「このせりふ、言うんだ…。倍返しって言う人が、もう一人いたんだ…」。驚いたが、「せっかくだから、ここはひとつ言っておこう」と心を決めた。
引用:https://www.sankei.com/article/20230210-6EI5F24TDNNTBLZ6R7ZL4YBFAE/
半沢には鬼気迫るものがあったが、西木にはさらりと軽妙に言ってのけさせようと阿部は心がけた。「これは、お正月過ぎの松竹映画ですよね。自分としては、かつての『男はつらいよ』とか『釣りバカ日誌』のようなイメージを抱いているんですよ」
まさにイメージ先行と言ったセリフ感は歪めません。
原作・ドラマとの違い
- 西木(阿部サダヲさん)は銀行を去りますが、原作では石本浩一(橋爪功さん)に殺されたことになっています。
- 沢崎肇(柄本明さん)は映画オリジナルキャラクターです。
他にも多数の変更点がありますが、やはり西木の扱いが大きなポイントです。原作での西木は途中で失踪し、滝野真の供述により石本に殺害されたことになっていますが、石本自身も逃走しているため、真相は不明のままとなっています。石本の新規担当をしていた行員が西木だったことがわかっており、以前から顔見知りだった二人の間に不正融資絡みで何かあったと考えると、西木が不正融資されたお金を持ち逃げしたという考察もできます。
一方、本作では、西木は結果として詐欺で取得した大金で借金を清算し、新しいビジネスを始めている可能性があります。彼が颯爽と立ち去るシーンで幕を閉じるため、果たして西木が真っ当なビジネスをしているのかどうかは観客の想像に委ねられています。
シャイロック
シャイロックとは、映画冒頭にもありますが、シェイクスピアの戯曲「ヴェニスの商人」に登場する高利貸しのことです。ユダヤ人を迫害してきたヴェニスの商人への復讐として、お金ではなく人体の一部を担保にしてお金を貸し付けますが、ポーシャの機転により財産の半分を娘に譲ることになる人物です。
シャイロックには様々な見方ができますが、この映画に関しては、「復讐やお金に理性を失った者は、結果として多くを失ってしまう」というメッセージが込められているのではないでしょうか。
「たとえ1円でも、入出金の相違があれば夜中まで探し続ける」といった、銀行業界の規制や規律の厳しさを描いた作品は多いですが、この作品では現金の魔力に屈してしまう多くの支店銀行員が描かれています。そのため、「これがエンターテインメントなのか」と無理やり納得しながら視聴することになりました。
しかし、「半沢直樹」で見せた不正者を暴く過程は痛快そのものです。オリジナルストーリーであることから、原作ファンの方も楽しめる内容になっているのではないでしょうか。王道な痛快ストーリーファンの方は、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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