概要
兄・咲太と同じ高校へ行きたい――。長年の不登校を乗り越え、花楓（かえで）が抱いたその切なる願いは、あまりにも厳しい現実の壁に直面します。これは、別人格「かえで」から託された夢を背負い、自分の存在価値に悩みながらも、兄や友人たちの温かい支えの中で必死に前へ進もうとする少女の物語。社会の「普通」とは何かを問いかけ、自分だけの答えを見つけ出すまでの、繊細で心温まる成長と兄妹愛を描いた感動作です。独特の世界観の中で繰り広げられる、心に響くヒューマンドラマ。
恋人・桜島麻衣の卒業式の日、主人公の梓川咲太は見慣れない光景を目にします。海岸にいたのは、子役時代の麻衣にそっくりなランドセルを背負った小学生。時を同じくして、長らく離れて暮らしていた母親との再会という、過去と向き合うべき出来事が舞い込みます。しかし、その再会をきっかけに、咲太自身の存在が周囲から認識されなくなるという新たな「思春期症候群」が発症。これは一体なぜなのか？存在と認識をめぐる、切なくも不思議な独特の世界観が、咲太と麻衣の絆を試します。シリーズの高校生編、その完結を描く感動の物語。
作品情報
- 作品名：青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
- 公開日または配信開始日：2023年6月23日
- ジャンル：ファンタジー、ドラマ
- カテゴリー：アニメ、映画
- 上映時間：73分
- 制作国：日本
- 年齢制限：G（どなたでもご覧になれます）
- 主な出演者（声優）：梓川咲太: 石川界人、桜島麻衣: 瀬戸麻沙美、梓川花楓: 久保ユリカ
- 監督：増井壮一
- 作品名：青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
- 公開日または配信開始日：2023年12月1日
- ジャンル：ファンタジー、ロマンス
- カテゴリー：アニメ、映画
- 上映時間：74分
- 制作国：日本
- 年齢制限：7+
- 主な出演者（声優）：梓川咲太: 石川界人、桜島麻衣: 瀬戸麻沙美、梓川花楓: 久保ユリカ
- 監督：増井壮一
＊年齢制限はプライムビデオでの視聴時に適用されます。
視聴可能な主なVOD
＊VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
＊2025年6月現在、月額料金で見放題のサービスのみを表記しています。
この作品を観るなら！プライムビデオの魅力
本作を観るなら、Amazonプライムビデオがおすすめです！月額600円という手頃な価格で『おでかけシスターの夢を見ない』が見放題なのはもちろん、TVアニメシリーズや続編『ランドセルガールの夢を見ない』も一緒に楽しめます。ダウンロード機能を使えば、通勤・通学中にオフラインで視聴可能。高画質で花楓の繊細な表情や湘南の美しい風景を堪能できるのも嬉しいポイント。コストパフォーマンス抜群のプライムビデオで、青ブタの世界に浸ってみませんか？
見どころ
【青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない】
花楓（かえで）の健気な挑戦と成長
本作の主役である花楓が、不登校という過去を乗り越え、高校受験という大きな壁に立ち向かう姿から目が離せません。自分と向き合い、悩み、そして一歩を踏み出す彼女の成長物語は、観る人の心を強く打ちます。
兄・咲太の優しさと兄妹の絆
ぶっきらぼうなようでいて、誰よりも妹を想う兄・咲太。彼の献身的なサポートと深い愛情が、本作の感動をより一層引き立てます。時にぶつかり合いながらも揺るがない兄妹の絆は、本作の大きな魅力の一つです。
「普通」とは何かを問う、心に響くテーマ
「みんなと同じ」であることだけが幸せなのか？この作品は、花楓の葛藤を通して、私たちに「普通」とは何かを問いかけます。自分らしい幸せの形を見つけることの大切さに、きっと気づかされるはずです。
【青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない】
高校生編、ここに完結。梓川家の再生
これまで描かれてきた咲太、麻衣、そして花楓たちの高校生時代が、ついに感動のフィナーレを迎えます。本作は、梓川家が抱える問題の核心に迫り、家族が再生していく姿を丁寧に描写。TVアニメシリーズから見守ってきたファンならずとも、その結末には胸が熱くなること間違いなしです。
咲太を襲う、最も切ない思春期症候群
これまで数々のヒロインたちを助ける「解決者」だった咲太が、今度は自身の存在が消えてしまうという思春期症候群に襲われます。なぜ彼が？その原因には、家族を想う彼の優しさが深く関わっていました。シリーズで最も切なく、そして自己の存在意義を問う試練に注目です。
決して揺るがない、咲太と麻衣の絶対的な絆
誰もが咲太を認識できなくなるという絶望的な状況で、唯一彼を現実につなぎとめるのが恋人・桜島麻衣の存在です。彼女の揺るぎない愛が、本作の最大の感動ポイント。二人の絆の強さを象徴する、麻衣から咲太への「ある贈り物」は、涙なしには観られません。
評価
総合評価
出典：Amazon.co.jp Amazon.co.jp青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
感想
うずひこ【青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない】
TVシリーズや前作の映画から少し時間が空いての鑑賞だったので、記憶を辿りながらでしたが、やはり観る前におさらいしておくのがおすすめです！ 本作の主役である花楓の、痛いほど伝わってくる切実な想い。無理を重ねてしまう彼女を見守る咲太や周囲の優しさが、心に沁みます。思春期特有の心の揺れ動きを繊細に描くのが本シリーズの魅力ですが、これまでの物語を知っているからこそ、彼女の小さな一歩に胸が熱くなり、涙腺が緩んでしまいました。
【青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない】
主人公の咲太を襲う、まるで「石ころぼうし」のような現象。もしドラえもんの世界なら、のび太くんがジャイアンに仕返しするために使いそうな便利な道具ですが、本作で描かれるのは、そんな生やさしいものではありません。自分が存在しているのに、誰からも認識されないという極限の孤独感。普段ひとりでいるのが好きな私ですら、この状況を想像すると心が締め付けられ、思わず感情移入してしまいました。大切な人との繋がりの尊さを再認識させられる作品です。
こんなあなたにおすすめ！
TVアニメシリーズからの「青ブタ」ファンの方
うずひこもはや説明不要！待望の続編であり、花楓の成長を見届ける必見のエピソードです。
心温まる兄妹の物語に感動したい方
うずひこ咲太と花楓の不器用だけど深い絆に、きっと涙腺が緩んでしまうはず。
誰かを支える「ケアする側」の気持ちや葛藤に共感する方
うずひこ見守ることの難しさやもどかしさ。咲太の視点から描かれる感情に共感できるはずです。
主人公・咲太の、的を射たコミュニケーション術に興味がある方
うずひこ彼の独特な言葉選びや人との距離感は、人間関係を円滑にするヒントになるかもしれません。
咲太と麻衣のカップルの行く末を見届けたい方
うずひこ二人の絆が試される最大の危機と、それを乗り越えた先にある感動が待っています。
SF的な「もしも」の世界と、リアルな人間ドラマの融合が好きな方
うずひこ「思春期症候群」という不思議な現象を切り口に、誰もが抱える可能性のある普遍的な悩みを鋭く描いています。
ネタバレ・トリビア情報（クリックで展開）
花楓が抱えた「インポスター症候群」の正体
花楓が抱える苦悩の核心は、自分が偽物だと感じてしまう「インポスター症候群」にあります。周囲の愛情は、自分ではなく、今はいない人格「かえで」に向けられたものだという恐怖。その結果、兄の咲太を突き放してしまうシーンは、彼女の葛藤が最高潮に達する、胸が締め付けられる場面です。
ED曲「不可思議のカルテ」に込められた感動的な仕掛け
エンディングで流れる「不可思議のカルテ」は、花楓と「かえで」の声を担当する久保ユリカさんによる特別なデュエットバージョンです。これは、花楓が二つの自分を受け入れ、統合したことを見事に表現する象徴的な演出。音楽という形で物語のテーマを補強する、感動的な仕掛けになっています。
知ってた？作中に登場する高校は実在の学校がモデル
物語の重要な要素である通信制高校ですが、実はシリーズの出版社KADOKAWAが運営する実在の「N高等学校」がモデルになっています。これは単なる宣伝というだけでなく、多様な学びの道をリアルに描くという制作陣のこだわり。自分自身の道を見つけるという映画のテーマともリンクしています。
ランドセルガールの正体についての考察
作中で謎の存在として描かれる「ランドセルガール」。その正体は、実は「咲太自身の無意識が投影された存在」である可能性が高いと考察されることが多いようです。彼女が幼い麻衣の姿で現れるのは、咲太にとっての理想の救世主像を象徴。また、彼女の目的は咲太を直接救うことではなく、彼自身が現実と向き合い、自分を救うための「選択」を提示することでした。ある意味、咲太の現実逃避願望が具現化した存在だったのです。
咲太の新たな傷跡が意味するもの
本作で咲太の体に現れる新たな傷跡は、お腹のへその近くにできます。翔子に関する胸の傷とは違うこの場所は非常に象徴的。「へそ」は、かつて母と子を繋いでいた「へその緒」の痕跡です。つまりこの傷は、咲太と母親との間にあった未解決の繋がり、物語の根源にあったトラウマを象徴しています。この最後の試練が、彼の原点の物語を癒やすためのものだったことを示唆しているのです。
原作者が仕掛けた、未来への布石
原作者の鴨志田一氏は、本作の映画制作に深く関わっていました。特に、前作で物語の核心にいた牧之原翔子が登場するシーンは、氏の「彼女の現状を明確に描きたい」という強い要望で追加されたそうです。さらに、作中で繰り返し名前が登場する謎の歌手・霧島透子や、終盤に再登場する赤城郁実など、来るべき「大学生編」への布石が意図的に散りばめられており、物語がまだまだ続くことを予感させてくれます。
まとめ：「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」とVODでエンタメを楽しもう！
本作は、一人の少女が自分らしさを見つけるまでの、痛くて、でも温かい成長物語です。咲太の不器用ながらも深い優しさが、花楓の心を少しずつ溶かしていく様子に、誰もが胸を打たれるでしょう。
高校生編の完結にふさわしい、感動と考察に満ちた名作です。咲太と麻衣の揺るぎない絆、そして家族の再生の物語は、きっとあなたの心に深く響くはず。
2025年7月からはいよいよ大学生編『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』が配信されます。とても楽しみです。
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うずひこ最後までご覧いただきありがとうございました！
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