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「マイスモールランド」の魅力を徹底解説!ネタバレ&考察で見逃せない見どころを紹介

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映画『マイスモールランド』の魅力をネタバレや考察と共にお届けします。2022年6月10日に公開されたこのヒューマンドラマは嵐莉菜さんと奥平大兼さんが主演し、川和田恵真さんが監督を務めました。感想や結末についてもご紹介します。また、劇中で印象に残ったセリフも紹介しますので、ぜひ探してみてください。

印象的なセリフ『ごめん、こんなことしか思いつかなくて。バカだよね。

目次

日本映画『マイスモールランド』について

概要

🎬 「マイスモールランド」は、クルド人の家族とともに日本で暮らすサーリャの成長と葛藤を描いた社会派ドラマ。

主演の嵐莉菜が難民として認められた例がほとんどないクルド人の複雑な心情を演じ切っています。
移民や難民の置かれた状況を丁寧に描き、家族の絆や自分の居場所を見つけようとするサーリャの姿が印象的です。

現代社会の課題に切り込む作品として、注目を集めています。

作品情報

  • 公開日または配信開始日:2022年6月10日
  • ジャンル:ヒューマン
  • カテゴリー:映画
  • 上演時間:114分
  • 制作国:日本、フランス
  • 年齢制限:13+
  • 主演:嵐莉菜、奥平大兼
  • 監督:川和田恵真

視聴可能な主なVOD

*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。

2024/6現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。

うずひこ

ぼくはNetflixで観ました
各サービス概要は以下を参照してください。

皆さんのコメントまとめ

うずひこ

良いコメント:
主演の嵐莉菜の演技が素晴らしく、クルド人の心情を繊細に表現できている。
難民問題を丁寧に描いており、現実の不条理な扱いに共感を覚える。
主人公サーリャの成長物語として、家族の絆や居場所を見つける姿が印象的。
監督の初作品ながら、難民問題をリアルに描き出している点が評価されている。
重たい題材ながら、一筋の明るさが感じられる作品。

悪いコメント:
クルド人の存在を知らない視聴者もいるため、地域的な背景の理解が難しい。
難民問題を扱う作品のため、重苦しい印象を受ける視聴者もいる。

全体として、「マイスモールランド」は難民問題を丁寧に描きつつ、主人公の成長物語としても楽しめる作品と評価されています。主演の嵐莉菜の演技や監督の手腕が高く評価されており、難しい題材を丁寧に扱った作品として注目を集めています。

参考サイト

まとめ

うずひこの評価

マイスモールランド
総合評価
( 4 )
イメージ画像

感想

日本映画『マイスモールランド』についての感想を書いています。

第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門に正式招待された「マイスモールランド」ですが、川和田恵真監督のデビュー作であり、主演の嵐莉菜さんにとっても映画初主演となり、かなり恵まれた作品です。また、劇場公開前にBS1でテレビ放映されるなど、社会的テーマが評価された映画といえます。

埼玉県川口市に多く住むクルド人。長女サーリャを中心にチョーラク家の日常を描き出す。難民申請は却下され、市外に出る事も、働く事もできなくなるチョーラク家。日本での生活ができなくなることを意味しますが、元いた国に帰れば弾圧を受ける。子供達にとっては日本は育った国、帰る場所は他にない。チョーラク家に平穏な生活は訪れるのか。

ネタバレ!考察

あえて描かなかった結末

この映画は、「幸せとか不幸せとか」を描いてエンディングを迎えることはありません。監督はインタビューで以下の様にコメントを残しています。

本作をあのようなエンディングにしたのは、答えが出ないことこそが、彼らクルドの人々が置かれているリアルな状況だからです。彼らは結末の見えない不安な気持ちに支配されながら、日々、生活しています。彼らに、希望はあるよって言ってあげたいけれど、安易には言えない状況が今の社会にはあります。でも、だからこそ、この作品を観てくれた人たちに、その先にある未来の創造にかかわってほしいと思っています。

引用:vogue.co.jp/change/article/my-small-land-emma-kawawada-interview

本当に考えさせられるエンディングです。これはフィクションですが、日本に在住しているクルド人に方々にとっては、ノンフィクションに近い描き方をされているのだと思います。日本としての立場なのか、国際的支援なのか、問題は根深く広範囲に及ぶことは、間違いないようです。

日本とフランスの共同制作について

気になったのがフランスが制作国に入っている事。オフィシャルサイトに以下のような記事がありました。

フランスとの共同制作 日仏共同制作である本作。監督は2021年10月から渡仏し、約2カ月滞在して、画の色を1枚1枚調整するグレーディングと、音の仕上げ作業となるダビングをおこなった。日本では、グレーディングもダビングも、基本的にメインスタッフと呼ばれるカラリストやミキサーが事前にかなり仕込んだ上で、監督に確認してもらうという流れになる。しかし、今回は撮影の四宮秀俊と録音技師で音響の弥栄裕樹もパリに行き、フランスのカラリストやミキサーと一緒にコラボレーションすることになった。「日本だと通常3~5日でやる作業を、グレーディングで1ヵ月、ダビングで1ヵ月と、かなり時間をかけてやらせていただきました。四宮さんも今回は、色をどう組み立てるか、というところから参加できたので、とても喜んでいましたね」

引用:mysmallland.jp

作品を仕上げる上で、フランススタッフの協力を得たという事みたいです。

家族の競演

主演を務めたサーリャ役嵐莉菜さんは映画初出演ながら、素朴で努力家な人物を見事に演じられていました。サーリャの家族チョーラク家は、嵐莉菜さんの本当の家族が主演しています。当初、川和田恵真監督は川口市在住のクルド人の出演を想定していましたが、彼らの置かれた立場を考慮して、オーディションという形になったそうです。

主演の二人の演技がとても素晴らしいです。ごく自然体に演じている様が、リアリティを感じさせ、物語の深刻さが胸の奥から湧き出るモヤモヤ感がたまりませんでした。最後は、「もう結婚してください、二人で幸せな家庭を築いてください」と声を出していました。

世界では人種による争いが絶えません。何処か他人事でしたが、自分が住む近くでも、人種や習慣により、多くの方が困難に立ち向かっているのだと思い知らされます。
監督の制作意図を汲み取れば、まずは現状を知る事。少し、興味を持たれてはいかがでしょうか。

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うずひこ

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