日本映画『ロスト・ケア』の視聴情報、評価、ネタバレ、そして実話との関係を徹底解説。松山ケンイチ主演のヒューマンドラマの魅力を余すところなくお届けします。視聴可能なVOD情報や皆さんの感想・コメントも掲載中です。また、劇中で印象に残ったセリフも紹介しますので、ぜひ探してみてください。
印象的なセリフ『私救われたんです。たぶん母も。』
日本映画『ロスト・ケア』について
概要
🎬 「ロストケア」は、高齢化社会が抱える介護問題を丁寧に描いたヒューマンドラマです。主人公の介護士が直面する様々な葛藤と、それに翻弄される登場人物たちの姿が描かれています。
本作品の魅力は以下の通りです:
💡 介護現場の厳しい現実を生々しく描写しており、介護に携わる人々の苦悩や葛藤が克明に描かれています。観る者の心に強く訴えかけるものがあります。
💡 主要キャラクターの内面の複雑さが丁寧に描かれており、一方的な善悪の判断を避けています。登場人物の行動の背景にある事情が丁寧に描かれています。
💡 高齢化社会が抱える課題について、観る者に深い考察を促す作品となっています。介護問題に対する複雑な見方を提示しています。
作品情報
- 公開日または配信開始日:2023年3月24日
- ジャンル:ヒューマン
- カテゴリー:映画
- 上演時間:114分
- 制作国:日本
- 年齢制限:G(どなたでも視聴可能です)
- 主演:松山ケンイチさん(斯波宗典)、長澤まさみさん(大友秀美)
- 監督:前田哲監督(作品:ブタがいた教室、こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話など)
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2024/8現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。
ぼくはプライビデオで観ました
皆さんのコメントまとめ
【良いコメント】
🙂 介護問題の深刻さと複雑さを丁寧に描いており、観る者に深い考察を促す作品だと評価されています。
🙂 主要キャラクターの内面が丁寧に描かれ、一方的な善悪の判断を避けている点が高く評価されています。
🙂 介護現場の厳しい現実を生々しく描写しており、介護に携わる人々の苦悩が克明に描かれていると評価されています。
🙂 松山ケンイチと長澤まさみの演技が素晴らしいと評価されています。
🙂 原作小説「ロスト・ケア」を丁寧に映像化できた点が評価されています。
【悪いコメント】
😕 一部の視聴者からは、主人公の行動が極端すぎるという指摘がありました。
😕 ストーリーの展開が重く、暗い雰囲気が続くため、一部の視聴者には受け入れにくかったようです。
😕 介護問題への理解を深めるには良いが、エンターテインメント性に欠けるという意見もありました。
😕 一部の視聴者からは、登場人物の行動の背景が十分に描かれていないという指摘がありました。
😕 一部の視聴者からは、ネタバレを避けるため、詳細な内容が伝わりにくかったという意見がありました。
総じて、「ロストケア」は介護問題の深刻さと複雑さを丁寧に描いた重厚なドラマであり、多くの視聴者から高い評価を得ている作品だと言えます。
まとめ
うずひこの評価
イメージ画像ロスト・ケア
感想
日本映画『ロスト・ケア』についての感想を書いています。
第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した、葉真中顕さん原作を映画化した作品です。葉真中顕さん自身の介護経験や介護企業の不正事件にも巻き込まれた経験が、この作品を書く動機になったと述べられています。
ケアセンターで働く斯波は、献身的に介護にあたる職員で、同僚や利用者からの信頼も厚い人物です。ある日、利用者宅でケアセンター長と利用者の父親の遺体が発見されます。事件の担当検事となった大友が捜査を進める中で、ケアセンターでの死亡者数が他のケアセンターに比べて突出していることが判明します。事件性を感じた大友は、斯波に疑いの目を向けます。
ネタバレ!
腑に落ちない描写
- 斯波の振る舞いは実に献身的で、相手を慮る言動は、新人職員「足立由紀」に大きな影響を与えていたことは理解できます。しかし、斯波が連続殺人犯と分かるや否や、足立が取り乱し、風俗を生業にするという描写は、どう考えても腑に落ちません。
- 梅田美絵(戸田菜穂さん)が裁判で「人殺し、お父さんを返してよ」と泣き叫びます。羽村洋子(坂井真紀さん)の証言など、一見すると殺人を肯定するような映像が続く中、それを真っ向から否定したこの場面。斯波も唇を震わせながら見送ります。この場面は、個人的には過度な演出に思え、これまでの雰囲気を壊してしまったと感じました。
実話説
神奈川県相模原市で起きた「津久井やまゆり園障害者殺傷事件」をモチーフにしているという話題も目にしますが、葉真中顕さんのオリジナル作品です。「津久井やまゆり園障害者殺傷事件」をモチーフとした作品には「月」(2023年10月13日公開)がありますが、動画配信サービスでは現時点(2024年8月)で視聴できません。
結末
自己判断で無抵抗の者の命を奪うことは決して許されることではないと思っていても、斯波の考えや行動に共感を覚えます。「苦しい、助けて」と言葉にできず、自分の経験上その思いが伝わってきたとき、それを助けることは法の下では罪であっても、人として罪なのでしょうか。
死刑を待つ斯波と面会する大友(長澤まさみさん)は「私も父を殺していました」「そして斯波さん、あなたのことを思いました」と伝えます。実際に手を下し父を殺めた斯波と、父を無視し続けることで無残な死を迎えさせてしまった大友。クリアボードの中と外にいる二人は一見両極に見えますが、実は同じ所に立っていたのです。柔らかい表情で涙を流す斯波の姿が印象的でした。
善悪を簡単に語れない問題に直面し、私たちはどのような答えを出すべきか考えさせられる内容です。「罪を憎んで人を憎まず」という孔子の言葉が頭を巡りました。
ラストの捉え方によって印象が大きく変わる映画だと思いますが、私は少しホッとしました。興味のある方は、ぜひご自分の目で確かめてください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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