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うずひこ
管理人
高校生の時から35年間、映像作品を観続けている50代のVODパートナー 。VODの登場で視聴が加速し、近年は平均800時間、多い年には1,000時間を超えることも。
元・映画監督である妻との対話をヒントに、「この作品は、どんな人が楽しめるか?」を紐解きながら、あなたと作品の素敵な出会いを応援しています 。
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広瀬すずと松坂桃李の“関係”を許せますか?映画『流浪の月』が暴く、世間の「普通」という名の凶器

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目次

概要

「女児誘拐事件の犯人」と「被害者」。もし、世間が作り上げたこの物語が、全くの偽りだとしたら?『流浪の月』は、家庭に居場所のなかった少女・更紗と、孤独な大学生・文の、あまりにも切ない逃避行と15年後の再会を描きます。周囲の偏見や恋人の嫉妬が、二人だけの「真実」を歪め、社会から断罪されていく姿は、観る者の心を激しく揺さぶります。これは単なるサスペンスではありません。あなたの信じる「正しさ」そのものを問う、魂の物語です。

作品情報

  • 公開日または配信開始日:2022年05月13日
  • ジャンル:ドラマ, サスペンス
  • カテゴリー:映画
  • 上映時間:150分
  • 制作国:日本
  • 年齢制限:G(どなたでも視聴可能です)
  • 出演者: 広瀬すず(家内更紗)
    • 松坂桃李(佐伯文)
    • 横浜流星(中瀬亮)
    • 多部未華子(谷あゆみ)
    • 趣里(安西佳菜子)
    • 三浦貴大(湯村)
    • 白鳥玉季(家内更紗(10歳))
    • 増田光桜(安西梨花)
    • 内田也哉子(佐伯音葉)
    • 柄本明(阿方)
  • 監督:李相日

視聴可能な主なVOD

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見どころ

「事実」と「真実」の天秤、あなたは何を信じるか

ワイドショーが報じる「誘拐」という事実。しかし、二人だけが知る「救済」という真実。世間が作り上げた物語と、当事者の内なる物語、どちらが本当の世界なのでしょうか。この映画は、情報が溢れる現代で、私たちが何を信じて生きるべきかを鋭く問いかけます。あなたはこの天秤の上で、どちらに心を傾けますか。

名前のない関係性を、あなたは受け入れられるか

恋人でも、家族でも、友人でもない。既存のどんな言葉でも定義できない、更紗と文の魂の結びつき。社会は理解できないものを排除しようとしますが、果たしてその関係性は断罪されるべきものなのでしょうか。常識という名の物差しを捨て、二人の絆の本質を見抜くことができるか、あなたの価値観が試されます。

原作者か、監督か。あなたはどちらの“月”を見るか

凪良ゆうによる原作小説の静謐な世界。対して、李相日監督が映像で描き出す、生々しく痛みを伴う世界。同じ物語でありながら、その手触りは全く異なります。原作の持つ透明感を愛するか、映画が突きつける暴力的なまでのリアリティに心を揺さぶられるか。ぜひ両者を比較し、あなただけの『流浪の月』を見つけてください。

原作小説との比較

『流浪の月』を深く味わう上で、凪良ゆうによる原作小説と李相日監督による映画版の比較は欠かせません。同じ魂を描きながら、その表現方法は実に対照的です。両者が共有する物語の核心と、映画ならではの大胆な解釈から生まれた相違点を紐解いていきましょう。

出典:Amazon.co.jp
比較項目原作小説映画
全体のトーン静謐、透明感、内面的生々しい、重厚、痛みを伴う
二人の関係性純粋な魂の結びつき(非・性愛的)魂の絆を根幹としつつ、性的ニュアンスも示唆
恋人・亮の暴力性精神的な束縛が中心激しい身体的暴力として描かれる
文のキャラクターミステリアス、内面の描写は限定的過去や苦悩が具体的に描かれ、人間臭い
ストーリー心情に沿って淡々と進行ドラマチックなオリジナル展開が追加
社会との対比主に更紗の内面で描かれる報道やネットなど、外からの視線を具体的に描写
結末の印象静かな希望、救い痛みを伴う解放、ビターで余韻を残す

共通点

まず、物語の根幹を成すテーマは両作品で固く共有されています。世間が作り上げた「誘拐事件」というレッテル(事実)と、二人だけが知る穏やかでかけがえのない時間(真実)との鮮やかな対比。そして、恋愛や友情といった既存の言葉では定義できない、魂レベルでの深い結びつきが、この物語の心臓部であることは揺るぎません。社会の「普通」という名の暴力に晒されながらも、互いだけを拠り所にしようとする更紗と文の姿は、原作、映画ともに私たちの胸を痛切に締め付けます。

相違点

一方で、相違点は極めて明確です。最大の違いは、原作が持つ内面的で「静謐」な空気感に対し、映画は李相日監督による「生々しい痛み」を遠慮なく前面に押し出している点でしょう。例えば、更紗の恋人・亮(横浜流星)の暴力は、原作の精神的な束縛から、観る者の心に傷跡を残すほどの直接的なDVへと増幅されています。また、松坂桃李が演じる文は、原作のミステリアスな雰囲気とは異なり、自身の性的指向の苦悩をより具体的に吐露し、人間臭さが強調されました。これらの改変は、観客に二人が置かれた状況の過酷さを、理屈ではなく感覚で理解させる強烈な効果を持っています。

結論

結論として、映画版は原作の精神性を深く尊重しつつも、映像という媒体の力を最大限に活かし、よりヘビーで観る者の感情を直接的に揺さぶる作品として再構築されています。原作ファンにとっては大胆すぎる解釈に戸惑うかもしれませんが、これは李相日という一人の作家の強い視点を通して生まれた、もう一つの、そして独立した『流浪の月』なのです。どちらが優れているかという議論ではなく、静かな原作と、痛みを伴う映画、両方を体験することで、この物語が持つテーマの奥深さを、より立体的に理解できるはずです。あなたは、どちらの「月」に心を揺さぶられますか?

評価

総合評価

流浪の月
総合評価
( 5 )
出典:gaga.ne.jp

感想

うずひこ

松坂桃李さんと広瀬すずさんという俳優の「本当の凄み」を、私はこの作品で初めて知ったのかもしれません。世間から貼られたレッテルを内側から破るように、ただ互いだけを拠り所に生きる。その瞳が放つ切実さは、もはや演技を超えた魂の叫びのようでした。物語が進むにつれ、彼らが守り抜こうとする「真実」の尊さに胸を打たれ、同時に、その純粋さを理解しようとせず、安易な「普通」の枠に押し込もうとする周囲の視線に、もどかしさと静かな怒りがこみ上げてきました。見終わった後、心に残ったのは単純な感動ではありません。更紗と文の幸せを心から願いながらも、「果たして自分は、彼らのような存在を前にした時、正しく理解できるだろうか」という、自分自身への重い問いでした。あなたなら、この二人の関係をどう受け止めますか?

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「普通」という言葉に、時々息苦しさを感じてしまうあなたへ。

うずひこ

社会の物差しでは決して測れない、魂の絆の形がここにあります。

俳優たちの「極限の演技」を目撃したいあなたへ。

うずひこ

松坂桃李、広瀬すず、そして横浜流星が見せる魂のぶつかり合いは、もはや演技ではなく“事件”です。

『ジョーカー』のように、社会の片隅で「正しさ」に追い詰められる人々の物語に心を掴まれるあなたへ。

うずひこ

本作は、現代日本の“アンチヒーロー”の物語かもしれません。

セリフよりも雄弁な「音」で物語を体感したいあなたへ。

うずひこ

雨音、息遣い、衣擦れ。心を映し出す環境音が、あなたを物語の奥深くへと誘います。

「窓」や「扉」が映し出す心の境界線に気づけるあなたへ。

うずひこ

美術や構図に込められた意味を読み解き、登場人物の心理的な距離感を味わう、建築的な楽しみ方ができます。

ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)

「誘拐」ではなく「救済」だった2ヶ月

世間で「女児誘拐事件」とされた出来事の真相は、「誘拐」ではなく「救済」でした。伯母の家で従兄から性的虐待を受け、どこにも居場所がなかった更紗にとって、公園で出会った文の部屋で過ごした2ヶ月間は、生まれて初めて心から安らげた時間であり、文は苦しみから救い出してくれた恩人だったのです。

恋愛や友愛を超えた、名前のない絆

更紗と文の間にあったのは、恋愛や友愛とは全く異なる、魂レベルの深い結びつきでした。文は小児性愛の指向を自覚し苦しんでいましたが、更紗に対しては一度も性的欲求を抱かず、ただ魂の番(つがい)として、誰よりも深くその存在を必要としていました。この社会のどのカテゴリーにも当てはまらない関係こそが、物語の核心です。

社会からの逃避と、痛みを伴う解放

亮の暴力、そして再び加熱するメディアの報道やネットの誹謗中傷によって心身ともに追い詰められた更紗と文。二人は、この社会で「普通」に生きることは不可能だと悟り、全てを捨てて世間から姿を消すことを選びます。これは手放しのハッピーエンドではなく、痛みを伴う解放と、それでも二人で生きていくという強い決意が示されて物語は幕を閉じます。

松坂桃李の壮絶な減量と「文の日記」

佐伯文という難役を演じるにあたり、松坂桃李は7〜8kgもの過酷な減量に挑みました。さらに、更紗と離れて過ごした空白の15年間の文の心情を理解するため、個人的に「文の日記」を書き綴っていたといいます。その鬼気迫る役作りが、文の持つ儚さや孤独感を見事に表現しています。

『パラサイト』の撮影監督が捉えた日本の「光」

撮影監督を務めたのは、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』で世界的に知られるホン・ギョンピョ。彼は日本の「光」の質に着目し、特に文が自身の秘密を告白する重要なシーンでは、独特の光の捉え方を提案。この光の演出が、登場人物の複雑な心情をより深く描き出しています。

横浜流星へのユニークすぎる誕生日サプライズ

更紗の恋人・亮を演じた横浜流星の誕生日には、李相日監督によるサプライズが仕掛けられました。緊迫したシーンの撮影中、監督から突然「ゴミ箱を二人に投げつけろ」という指示が。横浜が戸惑いながらも全力で投げると、ゴミ箱の中から誕生日プレゼントが出てきたという、作品のシリアスな雰囲気とは対照的な心温まるエピソードです。

「カータブル」と「ランドセル」に込められた意味

物語の序盤、更紗が背負う布製の「カータブル」は、彼女の家庭の自由な気風の象徴です。しかし、伯母の家に引き取られてからは、画一的な「固いランドセル」を背負わされます。この対比は、更紗が社会の「型」にはめられ、個性を抑圧されていく様を象徴的に示しています。

まとめ:流浪の月とVODでエンタメを楽しもう!

『流浪の月』が私たちに突きつけるのは、「あなたは、自分の目に見えるものだけを信じていませんか?」という根源的な問いです。私たちは日々、無意識のうちに他人にレッテルを貼り、単純な物語に当てはめて安心しようとします。しかし、その裏側には、本人にしかわからない複雑で、切実な「真実」が隠されているのかもしれません。この映画は、秘めた劣等感を抱えながら生きる一人の人間が、たった一人でも自分を丸ごと受け入れてくれる存在と出会えた時、どれほど救われ、人生を前に進めることができるかを教えてくれます。

U-NEXTやプライムビデオといったVODは、そんな人生を揺さぶる物語への扉を、いつでも開いて待っています。さあ、次はあなたがこの世界を体験する番です。彼らの旅路の果てに、あなた自身の「真実」を見つけてみませんか。

最高の物語が、あなたの人生を豊かにする。

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\U-NEXTで視聴し、記事にした作品の一覧はこちらです▼/

ユーネクストで見られる作品はこちら
うずひこ

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