概要
作品情報
- 公開日または配信開始日:2024年3月22日
- ジャンル:恋愛、ロマンス
- カテゴリー:映画
- 上映時間:107分
- 制作国:日本
- 年齢制限:G(どなたでもご覧になれます)
- 主な出演者:佐藤健、長澤まさみ、森七菜
- 監督:山田智和
視聴可能な主なVOD
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見どころ

息をのむほどの圧倒的な映像美
この映画の大きな魅力は、なんといっても世界各地で撮影された映像の美しさです。物語の鍵を握るボリビアのウユニ塩湖をはじめ、チェコ、アイスランドなど、登場人物たちの心情とリンクするかのような絶景がスクリーンいっぱいに広がります。まるで、主人公たちと一緒に世界を旅しているかのような没入感を味わえますよ。
佐藤健・長澤まさみ・森七菜による、愛の多面性を映し出す繊細な演技
実力派俳優たちの繊細な演技が、物語に深い奥行きを与えています。愛に迷う精神科医を演じる佐藤健さん、愛を求める婚約者を演じる長澤まさみさん、そして初恋の相手を演じる森七菜さん。三人がそれぞれに見せる表情や仕草の一つひとつが、愛の喜び、痛み、そして切なさをリアルに伝えてきます。
「愛を終わらせない方法」を問う、現代的で普遍的なテーマ
「どうして、愛は失われてしまうんだろう?」本作は、恋愛を経験したことがある人なら誰もが一度は考えたことのある普遍的な問いを、静かに、しかし鋭く投げかけます。恋人との関係に悩んでいる人、過去の恋愛を引きずっている人など、観る人の心にそっと寄り添い、愛について改めて考えるきっかけを与えてくれるはずです。
原作小説との比較
映画『四月になれば彼女は』は、川村元気さんのベストセラー小説が原作ですが、単に物語をなぞるのではなく、映像ならではの表現でその核心を「再構築」した作品と言えます。
小説を読んだ方も、これから読む方も、両者の違いを知ることで、この物語の世界をさらに深く味わうことができます。ここでは、その共通点と相違点を詳しく見ていきましょう。
相関図
登場人物(俳優) | 原作での役割 | 映画での役割 | 主な相違点と影響 |
---|---|---|---|
藤代 俊(佐藤健) | 主人公。複雑な過去のトラウマ(大島事件)から逃避する受動的な人物。彼の傷は自らの不作為に起因する。 | 主人公。外的で心理的な力(ハルの父)に敗北した受動的な人物。彼の傷は無力感からくる。 | 中核となる欠点が「感情的な臆病さ」から「無力さ」へと変化。これにより、彼の物語は個人的な失敗の贖罪ではなく、防げなかった悲劇からの回復の物語となる。 |
伊予田 春(森七菜) | 理想化された元恋人。仲間との悲劇的な出来事によって過去が定義される。失われた情熱の象徴。 | 悲劇的な元恋人。父親による支配によって人生が定義される。失われた可能性と被害者性の象徴。 | ロマンティックな郷愁の対象から、根深いトラウマの被害者へと変貌。物語に心理的ホラーの側面を加え、過去における彼女の主体性を減少させる。 |
坂本 弥生(長澤まさみ) | 婚約者。長期的な関係における愛とコミュニケーションの、実存的な色褪せに苦しむ。 | 婚約者。藤代とハルの過去を定義する特定の強烈なトラウマを理解するため、積極的に探求の旅に出る。 | 彼女の旅は、現代的な倦怠という一般的なテーマから、物語の中心的な謎を解明する、よりプロット主導の具体的な動機へと変化する。 |
大島 | 大学時代の友人。彼の個人的な危機と自殺未遂が、藤代とハルの破局の直接的な原因。極めて重要な人物。 | 登場しない | 彼の削除は最大のプロット変更であり、破局の背景に新たな物語を必要とさせ、物語の核心的対立の源泉を根本的に変えた。 |
伊予田 衛(竹野内豊) | 登場しない | ハルの父。映画オリジナルの新キャラクター。彼の所有欲と支配的な性質が破局の原因となる。 | 物語の中心的な対立を、同世代間の社会的・恋愛的な悲劇から、家族的・心理的なトラウマへと根本的に変容させた。 |
坂本 純(河合優実) | 弥生の妹。不貞を含む自身のサブプロットを持ち、冷笑的で実利的な関係観を体現する複雑な人物。 | 弥生の妹。キャラクターは簡略化され、主に藤代に弥生の情報を提供する役割を担う。 | 複雑なサブプロットを削減し、物語の焦点を中心的な三角関係とその歴史に絞ることで、物語を合理化した。 |
タスク(仲野太賀) | 登場しない | 藤代の友人でバーテンダー。原作では複数の人物に分かれていた友人関係を一人に集約した、重要な相談相手。 | 藤代の内面的な葛藤、思考プロセスを観客にとってより分かりやすくした。 |
ペンタックス(中島歩) | 大学時代のマイナーな友人。 | 大学時代の友人(写真部の主要なつながりとして大島を代替)。過去への架け橋であり、理性の声としての役割を担う。 | 大島が担っていた「大学時代の友人」の枠を埋めた。 |
物語の核となる共通点
まず、映画版が原作の魂をいかに大切に受け継いでいるかをご紹介します。
- 中核となる問いかけ:「愛を終わらせない方法とは何か?」
- 物語の根幹をなすこの弥生の問いは、映画でもそのまま中心に置かれています。この問いが、婚約者の失踪と、主人公・藤代が自身の愛と向き合うミステリーの引き金となる構造は共通しています。
- 三つの象徴的なモチーフ
- 手紙: 過去(春)と現在(藤代)を繋ぐ重要なアイテムとして登場します。
- 写真(フィルムカメラ): すぐには写らないフィルム写真は、時間をかけて本質が現れる恋愛のアナロジーとして描かれます。
- 旅: ウユニ塩湖やプラハなどへの旅が、登場人物たちの内面的な変化と深く結びついている点も共通です。
- 中心人物たちの関係性
- 恋愛に対してどこか受動的な主人公・藤代。
- 安定しているが停滞した現在の愛を象徴する婚約者・弥生。
- 情熱的で理想化された初恋の記憶を体現する・春。
この三人の関係性が物語を動かすエンジンである点は、原作と映画で変わりません。
映画ならではの大きな変更点(相違点)
一方で、2時間の映像作品として観客の心を揺さぶるため、映画版では効果的かつ大胆な脚色が加えられています。
- 登場人物の大きな変更:ライバルの不在と新たな影の創造
- 削除された人物「大島」: 原作で春に執着し、藤代と春が別れる原因となった重要人物「大島」が、映画では完全に削除されています。
- 創造された人物「春の父親」: 大島の不在を埋めるように、映画オリジナルキャラクターとして春の父親(竹野内豊)が登場。妻に去られた過去から娘に執着するこの父親の存在が、春が抱える葛藤の新たな理由となり、物語の対立構造をより普遍的なものに変えています。
- 周辺人物の役割変更:物語を動かすための再配置
- 弥生の妹「純」: 原作よりも鋭く藤代の自己欺瞞を突き、彼の内面を暴く対立的な役割が強められています。
- 藤代の友人「タスク」: ゲイの男性という設定に変更。これにより、異性愛の枠外から「愛の覚悟」を問いかける、より哲学的で客観的な視点を物語に与えています。
- クライマックスと結末の変更:映像的なカタルシスの追求
- 独自のシーンの追加: 原作にはない、弥生と春がホスピスで直接出会うシーンが追加されました。登場人物同士の感情が直接ぶつかり合う、映画ならではのハイライトです。
- 再会の場所: 藤代と弥生の最後の再会の場所が、原作のインドから日本の海岸に変更されています。より現実的で、二人の新たな始まりを静かに感じさせる結末となっています。
まとめ:二つの異なる、価値ある道筋
このように、映画版は原作のテーマ性を損なうことなく、巧みに再構築されています。 小説が「内的独白」を通して登場人物の内面をじっくり掘り下げるのに対し、映画は「対話や葛藤」を通して、より感覚的・感情的な体験を提供してくれます。
両者は「愛すること、失うこと、そして再び愛する勇気を見出すこと」という同じ目的地へ至る、二つの異なる、しかしどちらも非常に価値のある道筋を示していると言えるでしょう。

評価
総合評価
出典:Amazon.co.jp四月になれば彼女は
感想

ウユニ塩湖をはじめとする世界の絶景が画面に広がり、その映像美には思わず息をのみました。物語は、まるで美しい映像詩を静かに眺めているような感覚で進んでいきます。
ただ、その世界観に没入する一方で、個人的にはいくつかの演出のディテールが少し気になってしまいました。例えば、登場人物が中身の入っていないカップで何かを飲む仕草をするなど、ふとした瞬間に物語から引き戻されてしまう感覚があったのも正直なところです。
とはいえ、これはあくまで個人の感想。本作はストーリーの整合性を追いかけるよりも、登場人物たちの心の揺れ動きや美しい風景に身を委ね、「愛とは何か」という問いかけをゆったりと味わう作品なのかもしれません。
こんなあなたにおすすめ!

最近、恋人との関係がマンネリ気味だと感じているあなた

「愛」の尊さや儚さを再認識し、パートナーとの関係を見つめ直すきっかけになるかもしれません。
とにかく美しい映像に癒されたい、現実逃避したいあなた

ウユニ塩湖やアイスランドの絶景が画面いっぱいに広がります。映画館や大画面での鑑賞は、まるで世界旅行をしているかのような気分にさせてくれます。
小説家・川村元気や、監督・山田智和の世界観が好きなあなた

トップクリエイターたちが作り上げた、スタイリッシュで切ない世界観にどっぷりと浸ることができます。
「愛とは何か?」という哲学的な問いについて、じっくり考えたいあなた

明確な答えを提示するのではなく、観る人それぞれに思考の余白を与えてくれる作品です。鑑賞後に誰かと語り合いたくなるはず。
佐藤健さんの、これまでのイメージとは違う「受け身」な役柄を見てみたいあなた

情熱的な役どころが多い彼の、愛に悩み、答えを探し求める繊細な演技は新鮮に映るでしょう。
ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)
消えた重要人物と、新たに生まれた影
原作小説には、藤代と春が別れる直接的な原因となった写真部の先輩「大島」という重要な人物が登場します。しかし映画版ではこのキャラクターが完全に削除され、代わりに映画オリジナルのキャラクターとして、春の父親(竹野内豊)が創造されました。この変更により、物語の葛藤は複雑な三角関係から、娘を束縛する父という、より直接的で分かりやすい対立構造へと変化しています。
森七菜が挑んだ、地球一周の過酷な旅路
伊予田春のパートを撮影するため、森七菜さんはボリビア、アイスランド、チェコなど10カ国を、なんと21日間で巡るという超過密スケジュールに挑みました。平均して2日に1カ国を移動するハードさに、彼女は思わず泣き出してしまったこともあったそう。この女優自身の旅の記憶が、春という役柄にさらなる深みとリアリティを与えています。
ボリビアの空が贈った「奇跡の虹」
物語の象徴的な場所であるウユニ塩湖での撮影中、スタッフとキャストは奇跡的な自然現象に遭遇しました。太陽の周りに二重の虹が現れ、まるで無限大(∞)の記号のように見えたのだとか。森七菜さんは「ボリビアの神様に歓迎されている気持ちになった」と語っています。まるで映画の美しい物語を、自然そのものが祝福しているかのようですね。
まとめ:四月になれば彼女はとVODでエンタメを楽しもう!
映画『四月になれば彼女は』は、愛の不確かさや切なさを描きながらも、ボリビアのウユニ塩湖をはじめとする世界の圧倒的な風景美で、私たちの心を洗い流してくれるような作品です。
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