概要
作品情報
- 公開日または配信開始日:2024年3月15日
- ジャンル:ミステリー、ホラー
- カテゴリー:映画
- 上映時間:111分
- 制作国:日本
- 年齢制限:16+
- 主な出演者:間宮祥太朗、佐藤二朗、川栄李奈
- 監督:石川淳一
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2025年6月現在、月額使用料で視聴できるサービスのみ表記しています。
この作品を観るなら!プライムビデオの魅力

『変な家』を観るなら、プライムビデオが断然おすすめです!月額600円という手頃な価格で、本作が見放題で楽しめます。通勤・通学中や外出先でも気軽に観られ、広告も入らないダウンロード機能はとっても便利。プライムビデオは話題の映画やアニメ、オリジナル作品も豊富なので、『変な家』を観終わった後も、きっと次のお気に入りが見つかるはず。エンタメ好きなら登録しておいて損はないサービスです!

見どころ

間取り図に隠された、論理的でじわじわくる恐怖
この物語の原点は一枚の間取り図。「窓のない子供部屋」「謎の空間」など、建築のプロが指摘する一つ一つの違和感が、論理的に「殺人」という目的に結びついていく過程は鳥肌モノです。派手な脅かしではなく、知的な推理がジワジワと恐怖を煽る、新感覚のミステリー体験が味わえます。
不動産ミステリーから一転、予測不能なオカルトホラーへの変貌
「変な家」の謎を追うだけの話かと思いきや、物語は中盤から急展開!ある一族に伝わる土着的な因習や儀式が絡み始め、予測不能なオカルトホラーの世界へと引きずり込まれます。間取りの謎が、より根深くおぞましい人間の狂気へと繋がっていく展開には、きっとあなたも釘付けになるはずです。
「家」と「家族」にまつわる、人間心理の奥底に潜む狂気
安全なはずの「家」、そして安らぎの象徴である「家族」。本作は、その常識を根底から覆します。一族を守るという名目の下に行われる常軌を逸した風習は、観る者に「本当の恐怖は人の中にこそある」と感じさせるでしょう。歪んだ愛情や信仰がもたらす狂気を、実力派キャストが見事に演じきっています。
『変な家』メディアミックス徹底比較! あなたが観るべきはYouTube、小説、それとも映画?
社会現象となった『変な家』。その始まりが一本のYouTube動画だったことは、今や多くの人が知るところです。しかし、YouTube、小説、映画とメディアを移すうちに、その物語は驚くほど貌(かお)を変えていきました。
「原作ファンだけど、映画は別物だった…」
「映画から入ったけど、原作はどうなの?」
そんな疑問を持つあなたへ。この記事では、3つのメディアが持つそれぞれの魅力を、「主人公」「ジャンル」「物語の結末」という3つの視点から徹底的に比較・分析します。この記事を読めば、あなたが次に手に取るべき『変な家』がきっと見つかるはずです。
比較①【主人公】観察者「雨穴」から、当事者「雨宮」へ
物語の案内役である主人公の描き方は、各メディアで最も大きく異なります。
- YouTube版:謎の語り手『雨穴』 すべての原点である動画の主人公は、覆面を被ったミステリアスな語り手『雨穴』本人です。彼はあくまで冷静な観察者、記録者であり、視聴者は彼の淡々としたナレーションを通して、間取りの謎を客観的に追体験します。感情を排したその語り口が、逆に不気味さを際立たせていました。
- 小説版:プロの書き手としての『雨穴』 小説でも主人公は『雨穴』ですが、オカルト専門のフリーライターという具体的な職業が設定されます。これにより、謎に対してより深く、専門的に関わっていく動機が生まれました。しかし、物語の核心に深く踏み込みつつも、読者と謎とを繋ぐ「語り手」という立ち位置は一貫しています。
- 映画版:感情移入できる主人公『雨宮』 映画では、主人公は間宮祥太朗さん演じる動画クリエイター『雨宮』という、全く別のキャラクターに生まれ変わりました。彼は恐怖に怯え、叫び、自ら危険な場所に乗り込んでいく「当事者」です。この変更により、観客は雨宮の視点を通じて恐怖を直接的に「体感」することになります。これは、映画というメディアで観客の共感を得るための、最も大きな改変と言えるでしょう。
<分析> 主人公の変遷は、「客観的な謎解き」から「主観的な恐怖体験」へという、メディア戦略の変化を象徴しています。匿名性の高い『雨穴』はWebコンテンツの面白さを、人間味あふれる『雨宮』は映画のエンターテイメント性を最大化するために生まれたキャラクターなのです。
比較②【ジャンル】静的なミステリーから、動的なJホラーへ
物語のトーンも、メディアの特性に合わせて大きく変化しました。
- YouTube版:考察を楽しむ「静的ミステリー」 動画は、一枚の間取り図を元にロジックを積み重ねていく、純粋なミステリーです。恐怖はジャンプスケアではなく、視聴者の頭の中で「もしかして…」と想像が膨らむことで生まれます。コメント欄で活発な議論が交わされたのも、この「考察の余地」があったからこそです。
- 小説版:因習に迫る「オカルトミステリー」 小説は、動画の謎をさらに深掘りし、「左手供養」というおぞましい因習や、一族の血塗られた歴史を描くオカルトミステリーへと進化しました。文字を通して読者の想像力に直接働きかけ、じっとりとした持続的な恐怖を与えます。
- 映画版:観客を怖がらせる「体感型Jホラー」 映画版は、これらとは一線を画す「Jホラー」として作られました。不気味な音響、突然のショック演出、そして原作にはない「チェーンソーを持った老婆」の登場など、五感に直接訴えかける演出が満載です。これは、ミステリーファンだけでなく、より広いホラー映画ファン層にアピールするための大胆な選択でした。
<分析> このジャンル変更は、原作ファンから最も賛否を呼んだポイントです。しかし、YouTubeの「思考する恐怖」、小説の「想像する恐怖」に対し、映画は「体感する恐怖」を提供するという明確な棲み分けが行われています。それぞれのメディアが、最も得意な方法で「恐怖」を表現した結果と言えるでしょう。
比較③【物語の結末】残された謎から、一つの決着へ
物語の終わり方も、三者三様です。
- YouTube版:仮説の提示で終わる 動画は「この家は殺人のために作られたのではないか」という恐ろしい仮説を提示したところで、ぷつりと終わります。真相は闇の中。だからこそ、視聴者の憶測を呼び、社会現象へと繋がりました。
- 小説版:終わらない呪いを暗示する 小説では一連の事件の真相が示唆されますが、呪いの連鎖は断ち切られず、後味の悪い余韻を残して幕を閉じます。読後に続く恐怖こそ、小説版の醍醐味です。
- 映画版:悪との対決と、ホラー映画的結末 映画では、主人公たちが悪の根源と直接対決し、物語に一つの「決着」がつけられます。しかし、ラストシーンでは惨劇がまだ続くことを匂わせる、ホラー映画の定石に則った終わり方を迎えます。観客にカタルシスと恐怖の両方を与える、映画ならではの構成です。
<分析> Web動画の「拡散力」、小説の「没入感」、映画の「満足度」。それぞれのメディアが求めるゴールに合わせて、物語の結末が最適化されています。
結論:あなたが観るべき『変な家』は?
ここまで比較してきたように、3つの『変な家』は、同じ素材から作られた全く異なる魅力を持つ作品です。
- ロジカルな謎解きや、考察を楽しみたいあなたは… ⇒ 【YouTube版】がおすすめです。すべての原点である、純粋な恐怖のアイデアに触れてみてください。
- じっくりと物語の世界に浸り、心理的な恐怖を味わいたいあなたは… ⇒ 【小説版】を手に取ってみてください。一族の深い闇と、後を引く恐怖が待っています。
- 難しいことは考えず、とにかくハラハラドキドキしたいあなたは… ⇒ 【映画版】がぴったりです。エンターテイメントとして完成された、最恐のホラー体験ができます。
どれか一つだけが「正解」なのではありません。それぞれが、メディアの特性を活かした最高の「翻訳」なのです。ぜひ、すべての『変な家』を訪れて、その多層的な恐怖の魅力にどっぷりと浸かってみてはいかがでしょうか。
YouTube動画はこちら

評価
総合評価
出典:Amazon.co.jp変な家
感想

息子がYouTubeで雨穴さんのコンテンツにハマっていたのがきっかけで、親子で劇場に足を運びました。あの独特の静かで不気味な雰囲気で展開される動画とはガラリと趣を変え、本作はよりドラマチックなミステリーに。正直、最後までそのギャップに少し戸惑いも感じましたが、これはこれで一つの独立した作品として、非常によく練られた物語だったと思います。横溝正史の『八つ墓村』を彷彿とさせるような土着の因習ホラーの要素を取り入れつつ、後味の悪い、スッキリしないラストもこの作品ならではの魅力かも。ゾッとするのに、なぜか目が離せない。そんな映画でした。
こんなあなたにおすすめ!

原作のファンの方

原作のYouTube動画や小説のファンで、映像化による新たな解釈を楽しみたいあなたへ。原作の持つ静かで不気味な雰囲気とは一味違う、登場人物たちが能動的に事件へ巻き込まれていくスリリングな展開が待っています。
不動産・間取りミステリーが好きな方

「ありえない間取り」といった不動産ミステリーや、建築の謎解きにワクワクするあなたへ。論理的に家の異常性が解き明かされていく過程は、知的好奇心を大いにくすぐられること間違いなしです。
日本の土着・因習ホラーが好きな方

『八つ墓村』や『犬神家の一族』のような、閉鎖的な村や一族に伝わるおぞましい風習といったジャパニーズホラーの世界観が好きなあなたへ。人間の手によって受け継がれる狂気の恐ろしさを存分に味わえます。
“考察”を楽しみたい方

観終わった後にSNSや動画サイトで「考察」がしたくなる、謎多き映画を求めているあなたへ。散りばめられた伏線やあえて描かれない背景について、自分なりの推理を組み立てて誰かと語り合いたくなるはずです。
人間の”狂気”を描く物語に惹かれる方

ただ幽霊が怖いだけじゃない、人間の心理や家族の歪んだ愛情といったテーマに興味があるあなたへ。本作の恐怖の根源は「人間」。安全なはずの家庭に潜む闇と、歪んだ愛がもたらす悲劇にゾッとさせられます。
ネタバレ・トリビア情報(クリックで展開)
YouTubeから銀幕へ ― 原作との大胆な違い
本作はYouTube動画という新しいメディアから生まれた怪談ですが、映画化にあたり原作とは大きく異なる「Jホラー」の要素が加えられました。原作の静的な推理から、登場人物が事件に巻き込まれていく体感型の「ゾクッとミステリー」へ。実はこれ、R指定を避け、中高生という広い層に届けるための戦略的な変更でもあったようです。
キャストたちの「変な」体験と役作り
主演の間宮祥太朗さんと川栄李奈さんは、元々原作動画のファンだったそう。特に設計士・栗原役の佐藤二朗さんは、昔奥様が間取り図を描くのが好きだったエピソードを役作りに活かし、演技は「妻との合作」と語る面白い裏話も。劇中のダークな雰囲気とは裏腹に、撮影現場は和やかだったようです。
「変な家」現象と世界からの評価
本作は興行的に大成功を収め、不動産サイトやカラオケとの異色のタイアップも話題になりました。さらに驚くべきことに、ポルトガルの国際映画祭で審査員特別賞を受賞!日本の家屋や風習というローカルな題材が、国境を越えて「安全なはずの家が恐ろしい」という普遍的な恐怖として評価された証と言えるでしょう。
まとめ:『変な家』とVODでエンタメを楽しもう!
人気YouTubeコンテンツが、映画ならではの新しい視点と恐怖で描かれた『変な家』。原作のファンはもちろん、まだ雨穴ワールドに触れたことがない方にもぜひ体験してほしい一作です。
「映画館に行くのは少しハードルが高い…」と感じる方も、プライムビデオのようなVODサービスなら、自宅でいつでも気軽にこのゾクッとする世界に浸ることができます。話題の映画もドラマも、VODがあればあなたの日常がもっと豊かになるはず。まずは『変な家』から、お得で便利なVODライフを始めてみませんか?


最後までご覧いただきありがとうございました!
この記事へのコメントは、SNSでお願いいたします。 ご意見・ご感想、お待ちしております!
お役に立ったようであれば、 ぜひ記事の共有をお願いいたします。 一人でも多くの方にこの情報が届くよう、 ご協力いただけると嬉しいです。