映画『ボーはおそれている』のネタバレや考察、感想を詳しく解説!ホアキン・フェニックスの迫真の演技とアリ・アスター監督の独特な世界観が織りなす心理的ホラー。劇中の印象的なセリフやラストシーンの意味を探りながら、あなたの意見もぜひお聞かせください。
印象的なセリフ『すごいよ、最高だよ、信じられない』
Oh my god Oh my god Oh my god
映画『ボーはおそれている』について
概要
日常に怯える男、ボーが母を亡くし、奇妙な旅に出る🧳。
アリ・アスター監督が描くのは、ホアキン・フェニックス演じるボーの壮絶な心理戦🧠。現実か悪夢か分からない奇妙な出来事が次々と彼を襲う🌌。果たしてボーは、この恐怖から逃れることができるのか?😱
ホアキン・フェニックスの圧巻の演技と、アリ・アスター監督ならではの独特な世界観が融合した、スリラーファン必見の作品です!🎬✨
作品情報
- 公開日または配信開始日:2024年2月16日
- ジャンル:ホラー
- カテゴリー:映画
- 上演時間:179分
- 制作国:アメリカ
- 年齢制限:R15+
- 主演:ホアキン・フェニックス(ボー・ワッサーマン)
- 監督:アリ・アスター監督(作品:ヘレディタリー/継承、ミッドサマー)
視聴可能な主なVOD
*VODとは、ビデオオンデマンドの略で、視聴者が好きなときに好きな動画作品を見ることができるサービスです。
*2024/10現在、月額使用料で視聴出来るサービスのみ表記しています。
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皆さんのコメントまとめ
良いコメント
・創造性と映像美: 作品の独特なスタイルやカラフルな映像が印象的。
・ユーモアの要素: カオスな設定の中に cleverly woven into the humor がある。
悪いコメント
・複雑さ: プロットが難解で、理解に苦しむ部分がある。
・長さに対する不満: 179分のランタイムが長く、疲れるという意見もあり。
映画『ボーはおそれている』に対する意見は分かれています💬。肯定的なコメントでは、独特の創造性や映像美が称賛され、特にカオスから生まれるユーモアが評価されています😄。
一方、否定的な意見としては、長すぎるランタイムや内容が複雑すぎて理解に苦しむとの指摘があります。
全体的に、この作品は独自のスタイルが好みの観客には魅力的な一方で、そうでない人には難解に感じられるようです。
まとめ
うずひこの評価
イメージ画像ボーはおそれている
感想
映画『ボーはおそれている』についての感想を書いています。
インディペンデント系A24より制作された『ボーはおそれている』。アリ・アスター監督の前作『ミッドサマー』の大成功を受け、35百万ドル(約50億円)もの製作費が費やされましたが、興行的には12百万ドルで振るいませんでした。
治安の悪い混沌とした町で一人暮らしをしているボー・ワッサーマンは、極度の不安障害に苦しんでいます。父親の命日に帰省を予定していた彼は、鍵を盗まれたことで不安が増し、部屋から出ることができず、母親を怒らせてしまいました。水を買いに行っている間に、部屋をホームレスに占拠され、一夜を外で過ごすことになります。そして、翌日からボーの帰省の旅が始まります。
ネタバレ!(ここをクリック)
アリ・アスター監督
インタビューでアリ・アスター監督は以下のように語っています。
「この映画は、期待される筋書きと構成通りに沿ってすべてが進むような、ハリウッドの伝統的な物語手法によって機能していません。筋書きがあるようでないのです。それに、今回は章の間に20〜30分ほどの間奏のようなパートがあります。それを一部の観客が拒絶するであろうことは初めからわかっていました。観客の期待を満たさないか、あるいは観客を疎外する、あるいは失望させるようなかたちで満足させる。実験的な要素は、観る人によって好き嫌いがあるでしょう。しかしそれこそが、わたしが映画のなかで追求している遊びの本質なのです」
引用:wired.jp
私はこの映画が大好きです。特に、現実と幻想が入り混じったような奇妙な映像は、子供の頃に感じた好奇心を刺激し、心臓がドキドキするような高揚感を与えてくれました。この映画は、日常から離れ、全く新しい世界観に没頭できる貴重な体験をもたらしてくれます。
考察
アリ・アスター監督自ら伝えているように、この映画に関しての考察とは、そもそも意味がなく、また、混沌となるように構成されているので、「?」となるような場面が多いですが、あえて言えば、「過保護極めた人間は、温室育ちの植物のように、外界に適応できずに枯れてしまうのではないか」と感じました。アリ・アスター監督は現状世界を憂いていると記事で見かける事が多いです。この切羽詰まった世界の中で、監督は、人間の心の闇や、社会の歪みを描き出すことで、観客に何かしらのメッセージを伝えたかったのかもしれません。
映像は一定の枠にとらわれず、さまざまな画角や視点を試みており、それがとても新鮮で心地よく、面白いです。
ボーの父親として登場する男性性器が巨大化した物体は、「これぞ父親」の象徴として君臨しています。この物体は精子を送り出す機能を持ち、この機能を持ち合わせる事で、父親という存在になり得る。父親という存在を象徴するものです。
皆さんは、この映画をどう捉えたでしょうか。
ボーという存在
混沌とした町で一人暮らしをしているボーですが、実際は全ての行動は母親である「モナ」に監視され、支配されていた。モナの大きすぎる愛情がボーを大人にする事を許さず、ボーは見た目とは裏腹に幼児のような言動をしている。そこが愛おしい。これが、ホアキン・フェニックスのなせる業なのかもしれません。
ラスト、モナの期待に応えることが出来ず、劇場型裁判で有罪となり、刑の執行がなされますが、泣き叫ぶ幼児のボーから、全てを受け入れた年相応の表情になるボーはとても印象的です。
あれだけ評判となった「ミッドサマー」をまだ観ていない事を非常に後悔しています。アリ・アスター監督の才能をまざまざと見せつけられた「ボーはおそれている」、これだけのシナリオと映像表現を暫く見た記憶がありません。一番に頭に思い描いた映画は「スイス・アーミー・マン」。斬新なシナリオとダニエル・ラドクリフの怪演がとても印象的でしたが、笑えて泣ける素晴らしい作品でした。
ボーの旅の中で出会う奇妙な出来事は、彼の不安を一層深めるもので、私達もその緊張感を共に体感します。特に、彼が遭遇する不気味なキャラクターたちとのやり取りは、心理的ホラーの真髄を感じさせます。
興行的には失敗作であり、賛否両論の作品だとは思いますが、個人的には今年一番の作品です。あるがままを受け入れ、深く考えず、映像を楽しむ事ができれば、お気に入り作品の仲間入りになるかもしれません。
ぜひ、ご覧ください。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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